#079 魔法の言葉

秋です。一年でいちばん好きな季節がやってきました。昨年も同じことを言っていたような ──

Moi!フィンランドをもっと好きになる79回目のレポートをお届けします。メニューはこちら。

  • 街で見かけたフィンランド
  • ラプアン カンクリ表参道のシナモンロールまつり
  • フィンレイソン展の記事
  • フィンランドは今日も平常運転
  • フィンランド語必須単語持久走1000
  • 10月のお知らせ

街で見かけたフィンランド

10月からはミホコさんの司会。ユカさんが都合によりお休みだったので、3人での配信です。そんな今週の最初の報告は、岩間さんによる『街で見かけたフィンランド』。

「それは『フィンランド浸透度調査』とは違うんですか?」とミホコさん。「ミホコさんの『フィンランド浸透度調査』は街で見かけたフィンランドを発見するものですが、『街で見かけたフィンランド』は、街で見かけたものが思い込みによってフィンランドに見えてくるというものです」と岩間さん。

説明だけではなかなか分かりません、笑。そこで岩間さん、3つの例を上げてくれました。

まず一つ目。携帯電話の機種変更をするため、ある携帯ショップへ行った時の話。店内で岩間さんがふと天井を見上げると、そこにあったのがアアルトのゴールデンベル(レプリカ?)。「フィンランドを愛しているとそんなふうに身近に寄ってくるものなんです」。

二つ目が、つい先日のスーパーでの出来事。今月からいろいろな商品が値上げになるとニュースにもあったためか、いつになくレジに大行列ができていたそうです。その中で、カートにビールをいくつも箱買いしている人たちの姿を見て、どこかで見かけたことがある光景だと思ったという岩間さん。

その光景とは、タリンの船着場。フィンランドの人たちの中には、ビールやタバコを安く買えるため、フェリーでエストニアへと渡る人たちがいるそうです。「みんなうれしそうな顔をしてるんですよね」とミホコさん。

三つ目は、ここ数日の秋晴れの天気から。「秋というには陽射しが強く暑い日が続いているけれど、これを秋ではなくフィンランドの夏だと思うと気分がいいですよ」と岩間さん。「なにより、自分からフィンランドに歩み寄る姿勢が大事です!」

イ:ミホコさんも何かがフィンランドに見えてくる事とかありませんか?
ミ:言葉並びにフィンランドを感じることがあったりしますね、見間違えて、笑。「カレワラ」とか。
ハ:(「カイワレ」が「カレワラ」に見えたことがあります。)


ラプアン カンクリ表参道のシナモンロールまつり

10月4日はシナモンロールの日。ラプアン カンクリ表参道の三周年でもあります。そんな日を記念して、10月1日と2日の二日間、いろいろな地方のシナモンロールが一同に集まりました。

たまたまお店に寄ったという岩間さんが購入したのが、京都 retro number のカルダモンの効いたシナモンロール。挽いたカルダモンとパウダーのカルダモンが入っていたのでは、と岩間さん。さすがプロの目?

ミ:何店舗くらいが集まっていたんですか?
ハ:昨日が7店舗で、今日が6店舗です。
イ:1店舗少ないのは、Maijan PullatのMaijaさんが今日は「JUHLA FESTIVAL 2022 モリノオト」で販売されるので。
ハ:実はこのあと、自分も「JUHLA FESTIVAL」へ行ってきます。
イ:いままで行くと公表していなかったのは、優しさですね(雨が降らないようにという)、笑。

本当は都合が合わず無理かなと思っていたのですが、急遽前日に行くことに決めたのでした。もしかしたらそれが台風の進路がずれた理由かも? 笑。フェスの様子については来週のclubhouseでお話ししたいと思います。

JUHLA FESTIVAL 2022 については、こちらの岩間さんの記事をどうぞ。10月22日には千駄木の養源寺にて「テラノオト」が開催されます。

▶︎ JUHLA FESTIVAL 2022 – モリトテラノオト


フィンレイソン展の記事

次は自分の報告。10月3日まで新宿の京王百貨店で開催されている『フィンレイソン展』についての記事を書きました。これから行かれる方はぜひ参考に、すでに行かれた方は思い出すきっかけに。

また『フィンレイソン展』を観て、周りの女性たちがフィンレイソンのワンピースを着る理由がわかったような気がする、とミホコさん。会場に展示されていた雑誌の中のワンピースの型紙や「女性が働き続けるために」といったフィンレイソンの思想のようなものがあったから、こうして残って行くのだなと。

ミ:原田さん、フィンレイソン展どうでした?
ハ:一番印象的だったのは、アイニ・ヴァーリのテキスタイルデザインの幅の広さです。
ミ:デザイン画が実際に布になったときの変化もおもしろかったですね。


フィンランドは今日も平常運転

もう一つの報告は、友人からお借りした『フィンランドは今日も平常運転』(芹澤桂/だいわ文庫)について。フィンランド在住の著者の目から見た日常のフィンランドの人たちの姿を描いたエッセイです。

ハ:コテージを借りて現地に行ってみると、鍵が玄関マットの下にあったというエピソードを読んで、自分の家も昔は植木鉢の下に鍵を置いていたりしたなぁと思い出しました。
ミ:あぁ、フィンランドではそんなこともありますね。

そんなおおらかなところが日本でもフィンランドでも残っていくといいなと思いながら読んでいます。


フィンランド語必須単語持久走1000

ミホコさんが講師を務めているマトカトリのフィンランド語講座「フィンランド語必須単語持久走1000」が、折り返し地点の500単語に達成したそうです!

▶︎ フィンランド語講座|マトカトリ

2020年の春頃から始めた講座も、今のスタイルに落ち着くまで10回くらいかかったかも知れないとミホコさん。とても楽しく学べるようになってきたのでは、とのこと。講座のお問合せはマトカトリまで。

以前、自分が授業を体験させてもらった時の記事もあります。


10月のお知らせ

現在、Bunkamura ザ・ミュージアムにて開催中の『イッタラ展 フィンランドガラスのきらめき』。岩間さんによるレポート記事を、clubhouse をお聞きの方とこちらを読んでくれている方に先行して公開します。

Bunkamura ザ・ミュージアムでは、11月10日まで。その後、島根、長崎、京都へ巡回する予定です。岩間さんならではの充実のレポートです。ぜひご覧ください。

そしてもうひとつお知らせ。フィンランドサークル nuotio|takibi の「10月の深掘りフィンランド」のコーナーに、istutの伊藤さんが登場します。全4回にわたってコラムを書いていただきますので、どうぞお楽しみに。

Moiの運営するフィンランド好きのためのサークルです。この機会にぜひ。


── 芸術の秋、食欲の秋、運動の秋 …、どこかアクティブな感じもありますが、きっとそれはのんびりとした季節ゆえ、なのかなと思います。「のんびり」、なんていい言葉。それでは今回はこの辺で、次回もお楽しみに。

text : harada

#79|It’s Magic – Beverly Kenney