ありのままでいるのはむずかしい。ふわふわと浮かんで、ちいさくなって、いつだってどこだって逃げ出したくなってしまうから ──
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Moi!フィンランドをもっと好きになる134回目のレポートをお届けします。メニューはこちら。
フィンランドから届くことば
今週はミホコさんがおやすみ。ということで事前に教えてもらっていたミホコさんの活動内容をお届けしました。
まずひとつめは、奥田ライヤさんのインタビュー動画について。アンドフィーカのYouTube番組「フィーカの時間」に出演された回を視聴しました。
「久しぶりに先生の日本語を聞いて、物事をみる感覚の面白さを思い出したのでした。話し方にも先生の一種独特のものがあるのです」とミホコさん。
ハ:奥田ライヤさんはフィンランド語の先生ということでいいんですかね。
イ:そうですね。長年、先生をされています。配信を聞いてくれている中にも先生にフィンランド語を教えてもらったという方がいるかもしれませんね。
ハ:物事をみる感覚の面白さというのは、奥田さん個人のものでしょうか、それともフィンランド出身というものからでしょうか?
イ:やはりフィンランド出身ならではのものだと思いますね。
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そしてふたつめが、前回に引き続き、フィンランドの博物館・美術館めぐりについて。いまフィンランドで話題のアーリッカ展やディドリクセン美術館、アテネウムのヒューゴ・シンベリ展など。「これからフィンランドへ行かれる方にもとても参考になりますね」と岩間さん。
▶︎ 北極星を真上に見上げて
これからも記事の更新があるそうですので、どうぞお楽しみに!
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みっつめは、ミホコさんからのお知らせ。11月に開催されるヨーロッパ文芸フェスティバルに登壇します。テーマは「北欧文学と日本語翻訳者」ということで、同じく北欧語書籍翻訳者の会のメンバーである枇谷玲子さん(デンマーク語)とご一緒に。
ミホコさんは先日刊行されたばかりの『アイノとアルヴァ アアルト書簡集』を紹介。枇谷さんの『カレン・ブリクセン/イサク・ディーネセンについての小さな本』というのも個人的に気になっています。
▶︎ ヨーロッパ文芸フェスティバル「北欧文学と日本語翻訳者」|Peatix
イ:たくさんの方に来てもらえますようにと、ミホコさんも言っていましたので、ぜひ。
ユ:枇谷さんとは以前、仕事でご一緒したことがありまして。
ハ:えっと、デジタルおしゃぶり‥‥という本でしたよね。
ユ:『デジタルおしゃぶりを外せない子どもたち』です。私もヨーロッパ文芸フェスティバル申し込みました!
アールト建築とキノコ狩り
というわけで、たまたま聞きに来てくれていたユカさんが加わってくれました! 久しぶりのユカさんの報告は、フィンランド&アイスランドの旅について。
イ:どうしてアイスランド?
ユ:前から行ってみたくて。自然とか動物とか。
イ:環境が厳しい印象があるよね。
ユ:レイキャビクにもノルディックハウスというアールト建築があるんですよ。図書館やカフェもあって、アールトの紺色のタイルや特徴のあるドアノブも。
イ:後期の建築ですね。食べ物はどうでしたか?
ユ:ラム肉をいただきました。シナモンロールもあったんですがちょっと違いましたね。カルダモンが入ってない?
イ:サルミアッキは食べました? OPALっていうのがある。
ユ:いいえ。あるんですか?
イ:ヘルシンキからはどのくらいかかるの?
ユ:3時間50分でした。ロンドンへ行くよりも遠いです。
イ:そこそこかかるんだね。
今回初めてオーロラを見たというユカさん。フィンランドでなく、初めてのアイスランドというのもおもしろいなと思いました。ここから4年ぶりに訪れたというフィンランドの話へ。
ユ:友人と一緒に夢のひとつでもあったキノコ狩りをしました。季節的に見つけづらかったんですけど、もう茶色い枯葉が落ちていて。でもそのうち自分でも見えるようになってきました。
イ:どんなキノコが採れました?
ユ:カンタレッリですね。
イ:どうやって食べるの?
ユ:炒めて、スメタナ(サワークリームに似たもの)で。
イ:カンタレッリの味や食感はどうでしたか?
ユ:食感は…キノコ、笑。9月ごろにしかないカンタレッリ味のポテチもありましたよ。
ハ:今年はまれにみる豊作だったとフィンランドの方から聞きました。食べきれないものは、スライスして冷凍したり、乾燥して保存したり。
イ:うれしくなって採りすぎちゃうんだろうね、笑。
アールト建築が多くあるセイナヨキにも行ったというユカさん。教会や図書館などを巡りました。映画『AALTO』を観たら、きっとまた行きたくなるでしょうねと。
キソ英語を学んでみたら世界とつながった。
NHK Eテレで放送された「キソ英語を学んでみたら世界とつながった。」を観たユカさんと岩間さん。ふたりとも「フィンランド」というキーワードでテレビ登録をしているそうです。NHK+でも視聴可。
▶︎ キソ英語をを学んでみたら世界とつながった。|NHK Eテレ
イ:フィンランドの北の方に住んでいる家族でしたよね。
ユ:最初の紹介写真ではラップランドみたいでしたね。
イ:男の子が着ていたNIRVANAのTシャツが正しいフィンランド人だなって。
ユ:小学生くらいの女の子もしっかり英語で。
イ:森の紹介では、バックヤードといってベリーとかがんがん採ってましたね。
ユ:以前ホームステイしたことのあるお家でも裏に森があって、どこまでが敷地かわかりませんでした、笑。
イ:自然享受権とかもあるけれど、なんとなくルールがあるのかもね。
次回の予定は?
まず岩間さんによる映画『AALTO』の感想が聞けそうです。ミホコさんのお土産話にも期待しています。自分も書簡集を読み始めたり、Hyvää Matkaa!の展示やワークショップなど、いろいろ動き回っていたことを。また上野松坂屋の北欧展、阪神の北欧フェア2023、東京蚤の市、TACHIKAWA LOPPISなど各地でイベントがありますね。
── それでもなんとか自分のままでいられるのは、誰かが繋ぎとめていてくれるから。“Come As You Are”は「君がどんなに終わってる奴でも、クールだよ」っていう歌。それでは今回はこの辺で、次回もお楽しみに。
text : harada
#134|Come As You Are – Nirvana