#113 ひとりじゃないよ

ひとはみんな一人だけれど、独りじゃないよ ──

Moi!フィンランドをもっと好きになる113回目の配信レポートをお届けします。メニューはこちら。

+ ユーロヴィジョンとアイスホッケー世界選手権
+ 『フィンランド 虚像の森』と日本フィンランド協会
+ たき火でカルヤランピーラッカを
+ カウリスマキ最新映画『Kuolleet Lehdet|Fallen Leaves』
+ Salakauppa Market @ Artek Tokyo Store
+ SISU “2023 kevät”

ユーロヴィジョンとアイスホッケー世界選手権

Institute for the Language of Finland(フィンランド言語研究所)が発表した5月の流行語は~「カーリヤグリーン|Käärijänvihreä」~。というわけでミホコさんもカーリヤの話題から。

先日フィンランドの友人に「ユーロヴィジョンおしかったね」と話したところ、こんな返事が返ってきたそうです。「 ── 2位で良かった、笑」。

ミ:優勝してしまうと次回の大会のホスト国にならなければいけないのでお金がかかるということでした。とても現実的、笑
イ:次回はABBAの優勝(1974年)から50年というメモリアルイヤーだから良かったかもね。
ミ:そうかもしれませんね。
イ:でも優勝したLoreenよりも観客にうけていたのはカーリヤだよね、笑。

もうひとつはタンペレとラトビアのリガで本日28日まで開催されているアイスホッケー世界選手権について。日本に戻ってきて遅い時間になってしまうのでなかなか観ることができないけれど、とミホコさん。ちなみにフィンランドは惜しくも準々決勝でカナダに破れてしまったそうです。

ハ:このあいだ調べて知ったんですが、ワールドカップと世界選手権って別々の大会なんですって。
ミ:くわしいことは知りませんが、アイスホッケーをしてると応援しちゃいます、笑。


『フィンランド 虚像の森』と日本フィンランド協会

そして今週ミホコさんは日本フィンランド協会の例会で『フィンランド 虚像の森』(新泉社)についてのお話会を行いました。

本についてお話しするのは2回目(前回は北欧楽会にて)。今回はどうやって出版まで漕ぎ着けられたかなど、本が出るまでのあれこれを話したそうです。先輩方が多かったのでちょっと緊張したとミホコさん。オンラインでも視聴することができたので、フィンランドからも参加された方がいらっしゃったとのこと。

イ:前から気になっていたんですけど、日本フィンランド協会ってどんな団体なんですか?
ミ:いろいろなフィンランド関連の協会がありますが、こちらは法人格を持つ団体です。もちろんどなたでも入会できます。歴史が長くもともとは経済交流やネットワークづくりなどを目的としていました。
ハ:そろそろ本の出版から1年になりますけれど、なにか予定はあるんですか?
ミ:8月で1年になります。clubhouseなどでお話ししたりできたらなと。

またミホコさんがマトカトリで担当しているフィンランド語講座「フィンランド語必須単語持久走1000」も30回目を迎えて500語を折り返したそうです。いつからでも参加できる講座内容だと思いますので、気になる方はどうぞマトカトリへ!

▶︎ フィンランド語講座|マトカトリ


たき火でカルヤランピーラッカを

次は岩間さんの報告。27日にMoiのフィンランドサークル nuotio|takibi で小さな集まりを開催しました。会場は千駄木のJuhla tokyoです。

思い思いにゆっくり時間を過ごすというのが目的でした、と岩間さん。フィンランド好きという共通点のあるみなさんが初対面でも自然に話されている様子をとてもいい光景だなぁと自分も眺めていました(ときどきおじいさんみたくなる、笑)。

そんな集まりに花を添えてくれたのが、Maijan Pullatのマイヤさん手作りのカルヤランピーラッカ。とてもきれいでフィンランドで食べたものより美味しかった(笑)と岩間さん。

また岩間さんは途中でJuhla tokyoで土曜日のお昼に配信しているユフラジオにも出演しました。アーカイブが残っていますので、ご興味のある方はぜひご視聴ください。

▶︎ ユフラジオ|YouTube

ミホコさんからは、参加者のみなさんへとFazerチョコレートのおみやげを作っていただきました。また今回のために資料を用意してくださったMさん、すてきな文章を寄せてくださったpolarisさん、参加してくださったみなさん、どうもありがとうございました!


カウリスマキ最新映画『Kuolleet Lehdet|Fallen Leaves』

そのJuhla tokyoでも参加者の方と話題になったという今年のカンヌ国際映画祭。今年はヴィム・ベンダース、トッド・ヘインズ、トラン・アン・ユン、ウェス・アンダーソンなど粒揃いの作品が並んでいましたね、と岩間さん。そんな中、カウリスマキ監督の最新作『Kuolleet Lehdet』が審査員賞(The July Prize)を受賞しました。

ミ:日本で公開されたらみんなで観に行ったりするのもいいですよね。
イ:一斉に観て、お話しするようなイベントもやりたいですね!


Salakauppa Market @ Artek Tokyo Store

さらに岩間さんの報告。Artek Tokyo Storeで開催しているSalakauppa Marketというイベントに合わせて行われたフィンランドのデザインデュオCOMPANYのオンライントークを視聴しました。

とても独自な活動をしていて、なかなかおもしろかったと岩間さん。もし質問コーナーがあったら聞いてみたかったというのが、以前キオスクを改装して営業していた「Salakauppa」はどうやって借りることができたのかということ。

▶︎ 以前のSalakauppa|My Helsinki

イ:ヘルシンキの中央郵便局の裏手にあってずっと気になってたんだよね。
ハ:歩道にありましたよね。たしか10年以上営業されていて(2008年から)。
イ:話は変わるけどアルテックと親会社のヴィトラ(Vitra)のフォントって同じだよね。Vitraのロゴはスイスのデザイナーによるものだと思うけれど。
ハ:ふぉんとほんとうににてます。
イ:ん?
ハ:フォントが本当に似ています‥‥。

そして自分もCOMPANYのおふたりに会いに行ってきました!

お店に着くとちょうど入り口の階段に座っていたアームさんとヨハンさん。りんごを食べながら休憩しているところを写真に撮らせていただきました。

それからその隣に座らせてもらって、おふたりとお話させてもらうこともできました。まずはヘルシンキにできた新しいSalakauppaのお祝いを。そしてそのSalakauppa自体がCOMPANYのアートであることに改めて気づいたことや、世界中のたくさんの職人の方々との共同作業によって作品や製品が作られていることがまさしく「COMPANY」であるということ。

最後には、アームさんから一緒に写真撮りましょうと言われ、店内の舞台のようなディスプレイの上で写真を撮っていただきました。終始たどたどしい英語にもかかわらずとてもやさしいおふたりでした。

おふたりの作品を展示販売するSalakauppa Marketの会期は、2023年6月19日まで。愉快なマトリョーシカや木製パズル、特製クッキー缶にアルテックとのコラボレーション製品など。機会がありましたらぜひ訪れてみてください。


SISU “2023 kevät”

そしてもうひとつ自分の報告。吉祥寺のGallery re:tailで28日まで開催されていたSISUの展示販売会へ行ってきました。SISUはフィンランドをはじめとする北欧のアンティークやヴィンテージを取り扱われているお店で、普段はオンラインショップとアポイントメント制ショールームとして営業されています。

会場ではひとつひとつゆっくりと眺めながら、SISUの池田さんからそれぞれの品々にまつわるお話を聞かせていただきました。古いものの良さはやはりそこに歴史や物語など想像力を喚起させるものが含まれているからなのかもしれません。それを作り出した人や使っていた人、譲り受けた人。

だんだんとフォークアートにも興味を持つようになってきたという池田さん。ご自分でもこれでいいのかなと考えていたところ、現地の方から「フィンランドのデザイナーたちもそうしたものを集めていたのだから、あなたひとりではないよ」と勇気づけられたそうです。今後のSISUにも注目したいと思っています。

イ:SISUの池田さんは、cafe moiにも来てくれていたんです。セレクトがとてもおもしろいお店ですよ。
ハ:デザイナーのサーラ・ホペア(Saara Hopea)はご存知ですか? 彼女のコレクションから譲り受けたものもありました。他にも、ほとんど日本では紹介されていないミンニ・ルカンダー(Minni Lukander)というアーティストの作品などもありました。今日が最終日なので行ける方はぜひ!


── どうぞ忘れないで。それでは今回はこの辺で、次回もお楽しみに。

text : harada

#113|Not Alone – Bernard Butler