TBSラジオでやっていた番組『菊地成孔の粋な夜電波』が、このあいだの土曜日深夜の放送をもって最終回を迎えた。とりたてて菊地成孔が好きということもなく、ときどき思い出しては聴くくらいではあったけれど、今回の放送は選曲はもちろん菊地本人のMCも含め憎ったらしいくらい見事に彼の「美学」が極まった神回なので、まだのひとはぜひradikoのタイムフリーで聴いてほしいと思う。
今回の放送終了は、現場にはかなり理不尽な決定だった様子だが、そのことに触れつつ菊地成孔はこんなことを言っていた。「アタシは特定の宗教は持ちませんけど、造物主、神の存在は信じてます。……(番組の打ち切りも)造物主の意志ですよ。すべてに意味がある」。そして、じつはぼくも日頃からまったく同じように思っているので、ラジオを聴きながら大きく頷いていた。
2018年、出会ったひとも、起こった出来事にも、そこにはすべてなにがしかの意味があると思っている。いまはそのひとつひとつの意味はわからなくても、それがここにつながっていたのか、あれがあったからこそいまこれがあるのだと確信できる2019年にしたいと思う。
穏やかに、健やかに、みなさまよいお年をお迎えください。