遅ればせながら、11月のカフェ モイのごあんないをさせていただきます。
まず、フィンランド風シナモンロールですが、これまでの水曜日に加え土曜日、日曜日もテイクアウト可になります!! 時間は
水曜日 13時〜16時
土曜日 正午〜20時
日曜日 正午〜20時
ともに数量限定・売切れ次第終了とさせていただきます。店内価格380円/個に対してテイクアウト価格はお得な315円/個となります。珍しい北欧のおやつとして、ぜひおみやげに、差し入れにとお役立て下さい。
これに伴い、
イートインでは木曜日〜月曜日までの毎日フィンランド風シナモンロールをお召し上がりいただけるようになりますので、あわせてよろしくお願い致します。
なお、当店自慢のフィンランド風シナモンロールにつきましてはオンライン版「ELLE a table」にてご紹介いただいているほか、12月初め発売の雑誌「オズマガジン」にも掲載予定です。ぜひご覧下さい。
12月19日[水]18時30分〜、絵本を通じてフィンランドの冬のくらしや自然へとみなさまをご案内するイベント『フィンランド冬物語』を開催します。案内役は、翻訳・通訳をはじめさまざまな分野で深く広くフィンランドに関わっていらっしゃる上山美保子さんです。参加のお申し込みは、11月15日ごろを予定しております。決定次第ブログ、ツイッター等でお知らせさせていただきますので、ぜひスケジュールを空けてお待ち下さい!!
11月に入り、クリスマスカードやちょっとしたプレゼントに最適な雑貨など続々入荷しております。この時期、手軽で気の効いたものほどすぐに売れてしまうので、ぜひお早めにどうぞ。
今月も、吉祥寺「moi」でみなさまをお待ちしております!!
鈴本演芸場で、林家たい平師匠の「不動坊」を聴く。
「不動坊」という噺を聴いたのは、これが二回目。最初聴いたときには、後半のスラップスティックコメディー的な展開に「バカバカしい噺」という印象しか持たなかったのだけれど、なんだか今回はちょっとツボがちがった。ただこれはたい平師匠の演じ方というよりも、自分の心持ちのせいだろうと思う。
「不動坊」は、いい噺だ。「純愛」である。
長屋の大家さんとのやりとりにはじまり、長いあいだ思いを寄せていた未亡人「お滝さん」との縁談をもちかけられた吉兵衛のテンションが振り切れて妄想が爆発する前半も、たしかにバカバカしいことこのうえない。しかし、お滝さんの夫で講釈師の「不動坊火焔」が巡業先で客死したことを聞いた吉兵衛が驚きつつも大家に漏らすこんな言葉が、なかなかいい。
「お滝さんは、なにを隠そうあっしのおかみさんなんですよ、三年前っから」
いきなりなにを言い出すんだ? この男は…… と呆れる大家に、こう説明する。三年前、長屋に引っ越してきたお滝さんにすっかり一目惚れしてしまった吉兵衛。頭の中は寝ても覚めてもお滝さんワールド、恋煩いである。悩んで悩み抜いたあげく思いついたのは、「しばし、自分のおかみさんであるお滝さんを不動坊に貸してやってるのだ」と思い込むという案。身勝手である。身勝手にはちがいないが、まあ、誰にも迷惑はかけていないのでいいのである。じっさい、吉兵衛はこの「エアーおかみさん」ことお滝さんを思って仕事に精を出し、小金も蓄える。そんな吉兵衛の《真面目さ》を知っているからこそ、大家はお滝さんに吉兵衛との再婚をすすめ、お滝さんも「吉兵衛さんとなら……」と応えるのである。
「じゃあ、不動坊からお滝さんを返してもらおう!!」
ここに、奇跡が起こった。とはいえ、たんなる偶然のいたずらではなく、はたから見れば身勝手でバカバカしい妄想でも本人にとっては大真面目というふるまいがサヨナラ逆転満塁ホームラン的に恋愛を成就させてしまうところにこの噺の古きよきハリウッド映画的な心地よさがあるのではないか?
後半はご存知のとおり、ヤキモチから「長屋のアイドル」お滝さんを奪還しようと「お化け騒動」を仕掛ける三人組+万年前座の噺家によるドタバタ劇へと発展するのだが、その失敗は目にみえて明らかだ。だって、吉兵衛とは「了見」がちがうんだもん。
スラップスティックコメディー的な爆笑よりも、むしろ個人的にはこの「不動坊」という噺、吉兵衛のまっすぐな、ときにまっすぐ過ぎる一途な思いを祝福したいそんな噺といえる。
「落語は季節感と情景と人物が描ければ自然に面白くなる」「無駄なことは絶対に言うな」……。
この本は、五代目小さんの内弟子として、師匠の高座のみならずその「ことば」に数多く接してきた柳家小里んへのインタビューを通じて、五代目小さんの「芸」の精髄を後世に伝えるべくまとめようと試みた意欲作。
小さんがたびたび高座にかけた噺54席について、
①その噺の「型」がどこから伝わってのか?
②五代目を介してどのように広まっていったか?
③それぞれの噺の「勘所」はどこにあるのか?
を探ってゆく。五代目小さんについていえば、一般には芸談をあまりしないと思われていたというが、弟子が直接もしくは間接的に耳にしたその「ことば」は、簡潔でありながら物事の胸ぐらを瞬時にとらえるような迫力にみちていて、まさに噺の「急所」といったところ。落語を聴きこめば聴きこむほどに味わいを増す一冊といえそう。
「落語は大衆芸能じゃない。落語を本当に好きな奴のもんだ。大衆に合わせると落語のよさはなくなるよ」。コンビニとファミレスだけの世界なんて、たしかに便利にはちがいないが味気ないよね。
冬。雪景色に包まれた静寂の街。夜空に揺れるオーロラの幻想的な光。そして、クリスマス……。フィンランドが、ある意味一年でもっともフィンランドらしい季節、冬。そんな冬のフィンランドの人たちのくらしを、冬のフィンランドを題材にした絵本を紹介しながらみなさんと一緒に知り、楽しむトークイベントです。
おはなしは、フィンランドでよく知られる児童文学『フーさん』シリーズの邦訳や『タビトモ会話〜フィンランド語』の著者でもある上山美保子さんです。クリスマス前のひととき、フィンランドの冬と人々のくらしに思いをはせてみませんか? ご参加お待ちしております!!
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絵本で知る〜フィンランド冬物語
出 演:上山美保子
日時:2012年12月19日[水]18時30分〜(開場18:10)
場所:moi[カフェ モイ] 吉祥寺
参加費:1,500円(小さなおみやげつき)
申し込み:先着順(定員に達し次第締め切らせていただきます)
参加希望の方は、
お名前、連絡先お電話番号、人数を明記の上、メール(件名「フィンランド冬物語」)にて下記アドレスまでお申し込み下さい。折り返し、受付確認メールを送らせていただきます。
また、申し込み受付完了のご連絡は営業時間内(正午~20時)となりますので、あらかじめご了承下さい。