8月最後の日! とはいえ、きょうは定休日。ここのところ続いていた夏バテとそれにともなう症状の数々、午前中に鍼に行ったらすこしラクになった(気がする)。その足で銀座へ。
ほんとうは庭園美術館で「有元利夫~天空の音楽」を観て、その後大好きな目黒「ウエスト」でお茶をしたかったのだが、引き続きの凶悪な猛暑に断念する。炎天下を10分も歩くと溶けてしまう仕様なのだ、ぼくは(笑)。まあ、有元にかんしていえば、数年前に宍道湖のほとりに建つ島根県立美術館のだれもいない広大な展示室でじっくり鑑賞する幸運に恵まれたので、とりあえず悔いはないといえばないのだが。
京橋のインド料理屋で腹ごしらえしてから、地下鉄で水天宮前へ。ミュゼ浜口陽三にて「浜口陽三・植田正治2人展-夢の向こうがわ」。浜口陽三の銅版画約20点、そして植田正治の写真約50点からなる内容。植田正治の作品をこれだけまとめて観るのはひさしぶり。正確にいえば、開館まだまもない「植田正治美術館」を訪れて以来ではないだろうか?
あらためて観る植田の写真には、新たな「発見」も多数。とりわけ砂丘で撮られた作品の数々、その構成力と想像力、そして緻密さは「写真家」というより、むしろ「美術家」と呼ぶにふさわしい。たとえば、マン・レイのような。そんな印象。スタジオの白バックよりも、さらに広大で抽象的な天然のスタジオとしての「砂丘」を身近に見いだした植田の、創作のよろこびや愉悦がそのまま観る者にも伝わってくるような楽しい写真の数々である。機会があったら、また鳥取の麦畑の真ん中にぽつねんとある美術館にも訪れたいな。浜口の作品のすばらしさについては言わずもがな、もう何度もここを訪れているので割愛(笑)。
その後は、浜町にあるドイツパンの店「タンネ」へ(人形町にもある)。じつは、高校生のころからモイに通ってくれている常連クンのご実家なのである、ここは。ケースに並んだたくさんの魅力的なドイツパンを前に目移りしてしまい、なかなか選べず。朝食用、そしてあすの昼食用などにいくつか買い込む。また来よう。
家に戻るなりたまらずシャワーを浴びてから読書、気がつけばうたた寝。晩ご飯を食べてまた本を読んで、レコードを聴いて、気づけば就寝。お休みの日らしい過ごし方。
8月31日はそんな一日。
朝食は、きのう人形町に行ったとき「タンネ」で買ったドイツパンを。どれも粉の味がしっかりしておいしい。
開店後しばらく、なぜかまったくお客さんが来ない……一体なにが起こったの? 防災記念日だけにみんなどこかに避難してしまったの? 夕方にむけて少しずつ客足も伸びてくるが、挽回するには至らず。無念。
ツイッター、フォローを増やして、そのかわりリストを上手く活用しようと思い立つ。とはいえ、ツイッターの「闇鍋」のような雑然とした感じー政治的なつぶやきとお昼ゴハンの写真とお馬鹿なつぶやきが同時に並ぶようなーが好きなので、リストで「交通整理」するような感じにはあえてしたくないので、悩む。とりあえず、古いものから順にフォローを返してゆくが、それだけでけっこうな作業量。途中で心が折れそうになるが頑張る。それにしても、1000人とかフォローしてしまうといったいタイムラインはどんな様相を呈すのか……正直、不安だ。ちゃんといちいち「読みたいひと」なので。
夜は、アルベール・ラモリス監督の『素晴らしい風船旅行』を観る。ずっと観たかったのだがビデオはとっくの昔に廃盤、未DVD化、そして近所のレンタルでも発見できずあきらめていたのだが、ネットで調べていたところちょうど中古で比較的安価ビデオに出ていたのだ。
すごく詩的な作品。そして、ジャック・タチにも通ずるある種のアイロニーを感じさせる作品。いろいろ書きたいことはあるので、機会をみて別記事にまとめようか……。
9月最初の日は、そんな一日でしたとさ。
きのうがヒマだったのですねていたら、きょうは意外にもたくさんのお客様にご来店いただきました。で、調子にのっていたところ、夕方以降お客様の足がパッタリと途絶えてしまいました……泣
9月2日はそんな一日。
もう「残暑」ではないですね、これは。8月の下旬から2週間近くも毎日35℃とか36℃とかって……ここは地獄ですか?(笑)。
というわけで、本日も「命知らず」のすばらしいお客様がぼちらぼちらと。ありがとうございます(深々とお辞儀)。ひまなので、ついにフォロー数を増やしている。そしてついに、「600」に。読んでるそばからタイムラインにモリモリっとつぶやきがあふれてくるこの感じ、想像以上のすごさ。面白いことは面白いのだけれど、すでに目が追いつかない。とりわけ眠っているあいだのつぶやきは、まずフォローしきれないことがわかった。これは、早急にリストを整備しなければ。
夜、テレビをつけたらクリスティアン・ティーレマンがウィーンフィルを振ったベートーヴェン・チクルスを放送していたので観る。ティーレマンについては、これまでにもいろいろな話題やコンサート評を目にしたりはしていたが、ちゃんと聴くのははじめて。結果からいえば、楽しめなかった。運転のヘタなひとの車に乗せられている気分。テンポルバートや内声部の彫琢に説得力がないので、徒に役者が大見得を切っているかのよう。ティーレマンが好きなひとには申し訳ないが、途中で聴くのをやめてしまった。もっと聴きたい音楽、聴くべき音楽がぼくにはある。
なんてことをぶつぶつ言いながら、一日が終わってゆく。9月3日はそんな一日。
午前中はフィンランド語クラス。土曜日はいちばん長く続いているクラスで、いちばんの「古参」はそろそろ8年にもなる。びっくり。ちょうど先生の誕生日(自称49歳…笑)が近いこともあって、ことしも生徒さんが誕生ケーキ持参。先生もそうだろうが、こちらも一年の早さに驚き……。
どうしようもなく暑いのである程度覚悟は決めていたものの、玉砕。ツイッターでお客様に呼びかけてみたところ、数名の方が反応して暑い中わざわざ足を運んでくださる。ありがたい。しかし、こういうときにはあらためて店の基本的な「在り方」が問われる。それによって、かえってクリアになったこともあり。
帰り、くぐつ草でひと休みして帰宅。ツイッターで回ってきたローレン・バコールの写真のあまりの美しさに、思わず『三つ数えろ』のDVDを借りて帰る。サスペンスだが、途中、登場人物がごちゃごちゃになりストーリーがよくわからなくなる(苦笑)。途中からローレン・バコールの「美しさ」をただただ堪能。もう一度観よう。しかし、昔のモノクロ映画を15インチのテレビで観るのには無理があるな……。
9月4日はそんな一日。
残念な一日でした。プチ災難が雨あられ…… 予定はすべて未定に。ま、そんな日もありますね。早く寝ます。
9月5日はそんな一日。
どういうわけか、最近は月曜日がいちばん客足が安定しているというか、「ブレ」が少ない気がするのだけど、これは一体どういうことなのか? けれども、一週間のしめくくりをそれなりに気持ちよく過ごせるというのはありがたい話である。
ところで、これを書いているいまは木曜日、というわけでいまさら月曜日を振り返りつつ書いているところなのだがまったく思い出せないので「つぶやき」を確認してみたのだが、まったくロクなことをつぶやいていないのだった……。反省。
9月6日はそんな一日。
明け方やたらと耳がかゆくなり、耳かき(耳の穴にあわせてオーダメイドで作ってもらった煤竹製)を探すもみつからない。眠い目をこすりながらムキになって探していたらすっかり目が冴えてしまった。朝5時起床。なにやってんのやら……
午前中、上野にある下谷神社へ。家族のリクエストで横山大観が描いたという天井絵をみにゆく。原則非公開だが、社務所にお願いするとみせていただけるのだ。墨色に渦巻く疾風を身にまとい天空を躍る「竜」の姿がそこにはあった。じつは、うちの家族はもともとこのあたりの生まれで、ここ下谷神社で「七五三」のお詣りもしたのだそうだ。その後、御徒町に出て純喫茶「丘」へ。ここも家族の思い出の店。あらためて「純喫茶」という日本独自の空間の面白さに気づく。戦後日本の「和」は、じつは古来の「和風」にあるのではなく、こうした「疑似西洋的なるもの」の中にこそあるという命題(?)は、大学時代からのぼくの研究テーマ(?)のひとつなのである。疑似西洋的なるものの中に、どうしようもなく「和」なるものを見てしまうというか……。
それにしても9月の猛暑日はもうたくさんというわけで、昼食を食べて早々に退散。シャワーを浴び、自宅でしばらく昼寝。予想以上に眠ってしまう。
夜は、ひさびさに友人と地元の中華料理屋でごはん。いろいろとしゃべる。帰宅後、なんとなく気づいたらまた寝てた(笑)。よくもそんなに眠れるなあというくらい眠った気がする。それだけきっとからだが眠りを欲していたのだろう。
9月7日はそんな一日。
異常なコース取りで北陸に上陸した台風9号が、いきなりぐいっと曲がって関東直撃。都心では、特に沿岸に近いエリアを中心にゲリラ豪雨に見舞われたようで各地で浸水の情報がツイッターに。吉祥寺は昼頃1時間ほど強い雨が降ったものの、風もたいしたことなく、その後は降ったり止んだりで、同じ東京ながら天気のちがいに驚かされる。
そしてまあ、台風の最中にいらっしゃるお客様も少なく、なんとなくいかにも感じで一日を終える。それでも、そんななか訪ねてくれる常連さんがいらっしゃるのはうれしい限り。帰りがけ、秋祭りをやっている(といってもほぼ撤収済み)地元の神社で手をあわせてから帰宅。
9月8日は新月、そしてそんな一日。
台風一過。雲ひとつない青空と思いきや、薄曇り。平年にくらべればまだまだぜんぜん暑いのかもしれないが、最高気温がギリギリ30℃を下回ったこともありすっかり気分は「秋」。ツイッターのタイムラインにも、秋の到来を歓迎する声が並んでいる。
いまのところ売上にはそんなに影響は出ていないが、なんとなく街にはひとが戻ってきつつあるようだ。その調子でどんどん涼しくなってもらいたいところだが、週末にはまた「猛暑日」らしい(泣)。
ふと思いついて、客席の照明をやや落とし、キッチンの方も暗くする(←スタッフの評判はよくない)。秋冬はしっとり落ち着ける店にしたいのだが……ムーディー&セクシー、キャッチコピーは「愛しやがれ 恋しやがれ」。余談だが、高校生のころはコピーライターになりたかった(笑)。
中途半端に店内が薄暗い(笑)、9月9日はそんな一日。
秋になるかと思いきや、やっぱりまた夏が戻りつつあるようだ。
ところで、夏といえばビールなわけだが、「下戸」のぼくにはあまり関係がない。とはいえ、飲みたいわけがないわけでもないので、最近盛んに宣伝しているノンアルコールビールというのをなんどか手に入れ口にしてみたのだが、これが悲しくなるほどおいしくない……。そんな折り、雑誌「料理通信」の誌上でノンアルコール&ローアルコールビールの比較という記事があり、それを参考にようやく少しまともな「ノンアルコールビール」と出会うことができた。そんなわけで、この日も帰宅後プシュっと…… にわか不良気分を味わっている(笑)。
9月10日はそんな一日。
そして、
夏が来たーーー
本日も「猛暑日」の予想。もう9月も中旬なのですが……。そして、吉祥寺の武蔵野八幡宮では恒例の「秋祭り」がきょう、あすと行われる。いつもながら午後には御神輿も登場。とはいえ、店内のお客様が意外に無関心なのが面白い。「おっ、来た来た」なんて騒いでいるのはこちらばかり(笑)。
本日も暑い中お越しいただきありがとうございました。
9月11日はそんな一日。
秋祭り二日目。きょうは午後と夕方、御神輿が登場。とはいえ、相変わらずお客様はあまり関心のないご様子。いつもそうだったろうか……?
お祭りの影響があるのかないのか、きょうは最近には珍しくバタバタとした一日になった。お入りいただけなかったお客様、お待たせしてしまったお客様には大変申し訳ありませんでした。
10月4日[月]より、下記の通り営業時間を変更させていただきます(閉店時間が毎日20時となります)。
営業時間 12:00~20:00
定休日 毎週火曜日
なお、閉店後に月1~2回のペースで開催予定の「部活動」。また、詳細が決まり次第「部員」募集の告知をさせていただきますので、何卒よろしくお願いいたします!!