お待たせしました!
moiの姉妹店、その名も「MAIDO(マイド・カハヴィラ)」がこの春ヘルシンキにオープンします。コンセプトは《日本から毎度お騒がせします》。店名は、日本人にとってもっとも標準的なあいさつの言葉「まいどっ!」にちなんでいます。
フィンランド初のVihrea: Tee(緑茶)専門カフェとなる「MAIDO」では、茶室をイメージしたジャパニーズモダンな店内でGyoku-Ro(玉露)をはじめとする最高級の日本茶や四季折々の和菓子をお楽しみいただけるほか、「稲庭うどん(Inaniwan Udon)」や「日本酒(Sake)」などもご用意しております。
ヘルシンキにお越しの折は、ぜひ「MAIDO」へお立ち寄りください。魅惑の「着物美人」があなたをお待ちしております。
なお、くわしくはWEBサイトwww.maido.fiにてご確認ください。
昨日をもちまして、孔雀洞雑貨舗サンによる展示"Pointe"は無事終了いたしました。初日が延期されるアクシデントがありましたが、おかげさまでたくさんのお客様においでいただくことができました。この場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございました。
四月八日は「東京都知事選」の投票日だった。店の先にある小学校が地域の投票所になっているせいで、選挙があると人通りがずいぶんと増える。とはいえ年配のひとが多いせいか、のぞきはしてもふらっと入ってくるようなひとは少ないのだが。
ところで、結果は、まあ、あれですねぇ。よく「バカに刃物は持たせるな」などと言うけれど、下品なひとに権力をあたえるのもどうかと思うのでやっぱり「投票」というのはちゃんと考えてしないといけないなぁ、などとあらためて思ってみたり・・・。などと言いつつ、候補者に「ドクター中松」という名前をみつけ芸名ならどんなのでも許されるのだろうかとふと気になったり、でも「小山ゆえんち」と書いたら無効票になってしまうのだろうなぁ、などと考えてみたり、黒川紀章が当選したらもちろん都庁舎は建て直しだよねぇ、などと想像してみたりと、ある意味かなり「有意義」な都知事選でもあった。
アメリカの大統領選とか見ていると、けっきょくわかりやすいひとがウケるという構図があるように思うのだが、東京のようにいろいろな地方のひとが集まってできている都市もまた、構図はおなじといえそうである。
ここのところ、店に置いているパソコンの調子が悪く不自由している。ブログの更新はもちろん、メールチェックもままならないのでほんとうに不便だ。とはいえ、すでに五年ほど、しかもかなり手荒く使っているパソコンにいまさら五万円以上もの修理代を投入する気にもなれない。けっきょく放置したままだ。
いっぽう自宅のパソコンも相当に危機的な状況だ。十年ちかくも使っているのだから無理もない。最大の問題はといえば、画面がくびれることだろうか。使っていると、ときどき「キューッ」と悩ましげな音をたてて画面が歪曲する。しかも、そのくびれ方ときたら相当にグラマラスである。数字に直すと、
88-58-90
といった感じ。ボン・キュッ・ボン、である。
ところが、しばらくすると「ポン!」と音をたてて
88-88-88
に戻ってしまう。いや、戻ってしまって全然よいのだけれど、ふとなにか考えさせられるものがあるから不思議である。たとえば、ビリーズ・ブートキャンプってほんとに効くのかなぁ、とか・・・
おしえて!ビリー(「最強の51歳」)。
雑誌『カフェ&レストラン』で連載中のコラム「CAFEをやるひと×BARをやるひと」。おかげさまで第三回となりました。今回のテーマは、
「カハヴィラとバール」
ということで、林サンがブラジルのバールについて、そしてぼくがフィンランドのカフェについて書いています。フィンランドのとあるカフェで出会った「情景」をとおして、ぼくがmoiをどんな空間にしたかったのかについて記したつもりです。興味をお持ちの方がいらしたら、ぜひ手に取ってみていただきたいと思います。かわいいドーナッツの表紙が目印。よろしくお願いします。
よく耳にする話だが、桜の季節になると桜の名所やその道すがらにある店はずいぶんとにぎわうらしい。
なんだかんだいっても、いまの日本ではカフェは非日常的な空間である。「お花見」という非日常的な行為が、ふだんはあまり足を運ばない「カフェ」という空間をも包みこんでしまうのだろうか。興味深い話だと思う。そうかんがえると、できるだけ多くの非日常的なイベントと組み合わせの可能な立地、これぞカフェにとって最高の立地といえるのではないか。と、ここで思い出したのが「鎌倉」である。
鎌倉では、一年中つねになにかしらの非日常的なイベントがおこなわれている。一月は「初詣」だ。ふだん神社や寺など行かないひとでも、一年に一度「初詣」くらいは足を向けたりするものではないだろうか。梅の時期をすぎると、いよいよ桜の季節、そしてGWだ。六月は梅雨だしなにもないかというと、「あじさい」がある。「あじさい寺」といえば、もっとも有名な鎌倉の名所のひとつである。梅雨があければ夏、海があなたを待っている。九月を越えれば、もう秋の行楽シーズンに突入である。そしてそのまま紅葉の季節へ・・・といった具合に。なるほど、たくさんの心くすぐるイベントが用意されている鎌倉に、これまたすてきなカフェがたくさん点在するというのも頷ける話である。
そこで、荻窪だ。荻窪に足りないものはなにか?ここまで読んでくださったみなさんには、もうおわかりだろう。それは、
海と大仏
である。そうだ、「海」と「大仏」をつくらねば、荻窪に。しかし残念なことに、現代の科学の粋を集めても、あるいは「100人のヒルズ族」の財力をもってしても、一朝一夕に「海」はできない。そんなこと、小学二年のショウタ君だって知っている。「ヒルズ族」には、いっそうの精進を願いたい。
となれば「大仏」だ。「大仏」だろう、やっぱり。「大仏」が、moiの先に(手前じゃだめだ)できればいいわけだ。もちろん「大仏」の周囲には数本の桜の木、それにあじさいも植えておこう。「学業成就」や「縁結び」の神様もいっしょに祀っておきたいところだが、あまり欲張りすぎるというのもよくない。これは五年後くらいに追加オプションすればいいだろう。そんなこんなで、ちかごろではお客様をつかまえては「おうちに大仏つくりませんか?」と声を掛けているのだが、なかなかみなさん「うん」とは言ってくれない。お金持ちほどお金の使い道に うるさい、というウワサは本当なのだなあ。羽柴秀吉のようなスケールの大きい人物がいればよいのだが。
というわけで、荻窪在住のお金持ちのみなさんに進言しよう。庭に自販機を置くくらいなら、大仏をつくるべし。
いよいよ、待ちに待ったゴールデンウィークが近づいてきました。そこで、GW期間中の営業についてご案内させていただきます。
4/28[土] 通常営業:正午~20時
4/29(日祝)通常営業:正午~20時
4/30[月祝]定休日
5/ 1[火] 定休日
5/ 2[水] 営業:正午~20時 通常と異なります
5/ 3[木祝]臨時休業
5/ 4[金祝]通常営業:正午~20時
5/ 5[土祝]通常営業:正午~20時
5/ 6[日] 通常営業:正午~20時
以上となります。5/2[水]は土日祝の営業時間、5/3[木祝]は臨時休業となりますので、ご了承ください。
では、GWもmoiでお会いしましょう!
アリタマサフミさんの展示「十月島-IZUMONESIA-」を観てきた。場所は茅場町の森岡書店さん。新川のほとりに建つ築八十年のレトロビルの一室に店をかまえる、なんとも雰囲気のあるアートブック系の古本屋さんだ。窓からはこんな景色をのぞむことができる。
展示は、アリタさんの郷里である出雲(IZUMO)をモチーフにしたテキスタイル作品、それに、かつてご実家が営まれていた和菓子店で使われていたという分銅と秤などもさりげなく飾られている。新川のゆったりとした流れにシンクロするかのように、アリタさん自身のルーツ、そして日本人のルーツへとさかのぼってゆく《おだやかな旅》に、知らず知らずのうちにみるひともまたつきあうことになるというわけだ。
「故郷は遠きにありて思うもの」というが、アリタさんにとっての「出雲」のような場所は、ぼくにとってはここ「東京」ということになるのだろうけれど、その「東京」はたぶんいまの「東京」とはちがう、子供のころに目にした「東京」だという気がする。いまぼくは確かに「東京」にいるわけだが、その意味ではやっぱり「遠きにありて思うもの」なのかもしれない。
ところで、会場では運よくアリタさんともお会いすることができ、店主の森岡さんにもご紹介いただいたのだが、森岡さんはなんでも荻窪のおとなりの街、阿佐ヶ谷におすまいとのこと。また偶然居合わせた元証券マンのお客様も、奥様のご実家が荻窪でちょくちょく行くのだとか・・・ひとの「縁」というのは、相変わらずどこか地下水脈のようにつながっている。