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12月のれんらく帳
2004.12.1|column

早いもので12月、ことしも残すところあと1ヶ月になってしまいました。この時期みなさんいろいろなイベントが目白押しでお忙しいせいでしょうか、12月って「街場のカフェ」はけっこうヒマだったりするんですよね(特に平日は)・・・。せわしない暮れの喧噪を横目にの~んびりお茶したいという方には、まさにうってつけのカフェ日和な月になりそうです。

さて、12月のおやすみは以下のとおりです。

12/6[月]、13[月]、20[月]、21[火]、27[月]

今月は、20[月]、21[火]で「連休」させていただきますので、よろしくお願いします。 なお、年内は29[水]まで営業いたします。年始は現在調整中のため、あらためてお知らせさせていただきます。

では、今月もmoiでお会いしましょう!

ヴィーヴィ・ケンパイネン来日絵画展
2004.12.2|art & design

フィンランドの画家ヴィーヴィ・ケンパイネンの「来日絵画展(併催~北欧の作家たち展)」が、きょうから池袋東武本館6F 美術画廊にてはじまりました(~8日[水]まで)。

ユーモラスで愛くるしい「どうぶつたち」が楽しげに宙を舞うヴィーヴィの作品は、とにかく色づかいがきれいなのが特徴。なんともいえない透明感と微妙なコントラストは、やはり北欧の空気からしか生まれえないのでは?とみるたびいつも思います。最近の作品では、とくに背景がより抽象的に、色彩によるコンポジシオンといった表現に変化してきており、抽象と具象とのバランスがとてもユニークかつ個性的になってきているように感じます。

ところで、ヴィーヴィはヘルシンキから列車で一時間ほどのところに位置するちいさな町に、ご主人とふたりのかわいいお子さんとともに暮らしています。ぼくはフィンランドに行くたび、いつもお家に招いていただいてはおいしいゴハンをごちそうになったり、むちゃくちゃなフィンランド語を駆使(?!)して子供たちとふざけあったりさせてもらっているのですが、なにを隠そうmoiで提供している「プッラ」のレシピこそは彼女から教わったものなのです。そういう意味では、ヴィーヴィはmoiにゆかりのある人物のひとりでもあります。

週末には来場の予定もあるとのことなので、ぜひこの機会にヴィーヴィの心あたたまる作品の数々をご自身の目でごらんになってみてください。

アマチュアリズム
2004.12.3|column

歌舞伎役者の中村勘九郎が「菊池寛賞」を受賞したというニュースをみた。

かつてぼくは、勘九郎さんが歌舞伎を現代の演劇空間のなかで再構築する試みに意欲的に取り組んでいた劇場ではたらいていて、その当時は「たしかにおもしろいけど、そこまでやっちゃったら『歌舞伎』ならではの美意識までなくなっちゃうんじゃないの?」と感じることもままあって、個人的にはウケ狙い(?)というか、あまりポジティブなものとしてとらえてはいなかったのだが、今回、受賞にあたっての勘九郎さんのあいさつを耳にして思ったのは、なるほどこの人はいい意味で《アマチュア》なのだなということだった。

「いいかわるいかではなく、やるかやらないか」で判断し、取り組んできたことがこのように評価されてうれしい、と勘九郎さんは語っていた。「やるかやらないか」、これこそはアマチュアリズムの原動力ではないだろうか。それにくらべて、「いいかわるいか」に拘泥するあまり、ときにプロフェッショナルはジレンマに陥りがちである。「やりたいからやる」というアマチュア的発想こそは、あるいはジレンマやプレッシャーとつねに背中あわせのプロフェッショナルにとってのクリエイティブな跳躍力なのかもしれない。

プロであればこそ、アマチュアの目線をいつも忘れずどこかに意識していたいものだ。大きな意味での「エンターテイメント」は、そこからしか生まれえないとおもうからだ。

フィンランドの絵本
2004.12.4|finland

渋谷のクラフトスペース「わ」では、いま、イベント「フィンランドの絵本」を開催中です(~23日[木]まで)。

ムーミンでおなじみのトーヴェ・ヤンソン、1930年代~40年代にかけて活躍したフィンランドでもっとも著名なイラストレーターのひとりルドルフ・コイヴ、そして現代のフィンランドを代表するイラストレーターらが描いた絵本の数々が紹介されています。また、今回あらたにアテネウム美術館やフィンランド文学協会の本も加わって、これまで以上に充実のラインアップになっているそう。

おもな作品には抄訳や紹介文も用意されているとのことなので、そろそろクリスマスプレゼントが気になる近ごろ、ぜひのぞかれてみてはいかがでしょう。

※なお、営業時間・場所等はクラフトスペース「わ」のサイトをご参照ください。

リカキョウシツノワスレモノ展、終了しました
2004.12.5|column

夏日かよっ、と思わずツッコミを入れたくなるほど、12月だというのにきょうの東京の天気は異常そのもの。都心の最高気温は24.8℃、埼玉県の熊谷ではなんと26.3℃!まさに「猛暑のワスレモノ」というべき一日でありました。

そして「ワスレモノ」といえば(って、かなり強引ですが)、孔雀洞雑貨舗さんによる展示「リカキョウシツノワスレモノ」が、本日をもちまして無事終了いたしました。ご来場いただきましたみなさま、どうもありがとうございます。以前からの孔雀洞ファンの方々はもちろんのこと、偶然手にした万華鏡に魅了されてお買い上げくださった方々が思った以上に多かったのが、店主としてはうれしい出来事でした。

最終日には、池袋東武で作品展を開催中のフィンランド人画家ヴィーヴィ・ケンパイネンさんも来店され、すっかり万華鏡にハマってしまいお買い上げとなりました。

孔雀洞雑貨舗さんは、来年2/12[土]、13[日]の二日間、西荻窪のGallery MADOさんにて展示をされるそうなので、惜しくも今回見逃してしまったという方はぜひ足を運んでみてはいかがでしょう。

万華鏡の不思議さ・面白さと同時に、のぞく人々のリアクションも楽しまさせていただいた(?)二週間でした。

竹 meets フィンランド
2004.12.6|finland

新宿パークタワーで開催中のイベント「竹 meets フィンランドデザイン」展をみてきました。

このエキシビションは、山口県の萩商工会議所が良質な「竹」の産地である「萩」を世界にアピールすべく、フィンランドで活躍する10名のデザイナーたちに「竹」を素材とした作品制作を依頼したというもの。

全体を通して感じたのは、手堅さ。素材としての「竹」の可能性を追求したというよりは、コストさえあえばすぐにでも製品化が可能であるような現実的なプロダクトが大半を占めていたところでしょうか。そういう意味でも、彼らフィンランドのデザイナーたちが素材としての「竹」をどうとらえ、またそこからなにを引き出そうとしたのか、そんなことがわかるかんたんなキャプションなどが添えられていたなら、もっとたのしめたかもしれません。

コレ欲しい!とおもったのは、ハンヌ・カホネンがデザインした「パーティーカトラリー」。竹製のカトラリーなんてとりたててめずらしくもないけれど、これはいいです。手のひらにおさまるくらいの大きさで、形は丸みをおびたブーメランのよう。片方がスプーンに、もう片方がフォークになるユーモラスかつ機能的なデザインは、ピクニックやカジュアルなパーティーにおあつらえむきです。さすがは、携帯電話からヘルシンキのトラムまでデザインしてしまう「売れっ子デザイナー」!

ほかには、ことしマリメッコのデザイナーとしてもデビューした新留直人さんも参加されています(新留直人さんについては、moiで使用しているカップ&ソーサーセットのデザイナーである梅田弘樹さんがJDNのサイトで紹介されていますのでぜひ)。

またアトリウムには、フィンランドの伝統的なクリスマス飾りヒンメリ(Himmeli)をモチーフにしたカホネンによる巨大な「竹」のインスタレーションも飾られていてとてもきれい。フィンランド×竹×クリスマスの不思議な出会いは、太陽が沈む夕刻以降がおすすめです。

◎ 竹 meets フィンランドデザイン展
 会 期:12月26日[日]まで
 時 間:10時30分から20時
 会 場:新宿パークタワー 1Fアトリウム
 料 金:無料

moe展はじまる
2004.12.7|event

今回で3回めとなるmoeさんのポストカ-ド展がはじまりました。名づけて「moiでmoe展 3rd」。

ことしも定番、新作など織りまぜたクリスマスカード各種、ヴィンテージのファブリックを使用した布カード、カレンダー、フレーム入りの貼り絵など、moeさんのほのぼのワールドがたっぷり楽しめる展示となっています(もちろん、すべて販売しています)。

近ごろは、年賀状がわりにクリスマスカードを出すひともふえているそう・・・そんな方にぜひチェックしていただきたい充実の品揃えです。

また、moiのスウィーツをつくっていただいているおなじみWILL cafeさんにくわえ、Figueさん、Little bakerさんら「おいしい仲間たち」によるクリスマスクッキーやシュトーレンなどのお菓子も会期中スタンバイ。カードとお菓子のたのしいセットなど売り切れご免の商品もありますので、ぜひお早めにどうぞ!

ことし最後の展示となる「moiでmoe展 3rd」、お近くにおこしの折にはぜひお立ち寄りください。

◎ moiでmoe展 3rd
 12/19[日]まで開催中(営業時間は通常通り)

マンゴー農家?!
2004.12.8|food & drink

まるまると太ったリンゴを、ご実家が長野で農園を営んでおられるSさんからいただいた。

世界規模で地球温暖化問題が取り沙汰されている昨今ではあるけれど、実際この冬の異常なあたたかさを思うとそれがもはや遠い未来の話ではないということが実感される。Sさんの話では、いずれ長野県あたりではリンゴは栽培できなくなるだろうという空恐ろしい未来予想図も存在するらしい。

じゃあ、実家の農園もいずれ「マンゴー」か「パパイヤ」にでもくら替えしなきゃね、なんてそのときは冗談まじりに話していたのだけれど、じつはそんな悠長な話ではもはやないのかもしれない。日本のみならず、世界各地で頻発する異常気象や天変地異が、それを物語ってはいないだろうか?

それにしても、夏の暑さが苦手で、ピリっとした冬の空気がすきなぼくにとって、まったく東京は住みにくい場所になってしまった。このぶんだと、moiもいずれ札幌あたりにでも移転せざるをえなくなるかもしれないな。でも、それもわるくない。

柳宗理とフィンランドのデザイン
2004.12.9|finland

── 手工藝でも機械製品でも、自然の摂理に合った無理のない形は、時と場を越えて、美しく輝くものだと思います

これは、柳宗理がフィンランドのデザイナー、ティモ・サルパネヴァの作品にふれて書いたエッセイからの引用です。

柳宗理は、1958年に日本橋・白木屋で開催された『デンマーク・フィンランドのデザイン』展を企画し、いち早くカイ・フランク、サルパネヴァらフィンランドのデザイナーたちを日本に紹介しています。第10回ミラノ・トリエンナーレでフィンランドのデザイナーたちが《旋風》を巻き起こし、世界中のデザイン界に衝撃をあたえたのが1954年であることを思えば、彼がいかに早い段階からフィンランドデザインに着目していたかがわかります。

「用の美」、つまり実用に根ざした、作為のないモノ本来の美しさを説き一貫して追求しつづけてきた柳宗理が、フィンランドのデザイナーたちに強いシンパシーを抱いたとしても無理のない話かもしれません。実際、アルヴァー・アールト、カイ・フランク、そしてティモ・サルパネヴァの名前は、さまざまなインタビューやエッセイにひんぱんに登場します。そういえば、以前たまたま目にした彼のアトリエの写真には、試作品や資料の山に埋もれるようにしてアールトの椅子やカイ・フランクのうつわなどが置かれているのをみることができました。

冒頭で引用したエッセイでも、サルパネヴァの「ガラスの一輪ざし」の手吹きだけで生まれるその自然な造形について、作者であるサルパネヴァは「デザイン的な作為を最も嫌う人」なので、あえてこのような「かたち」を選んだのだろう、と推察しています。

moiでは、椅子(アールト)、カップ&ソーサー(梅田弘樹)、グラス(カイ・フランク&ティモ・サルパネヴァ)、そしてカトラリー(柳宗理)と、フィンランドと日本のデザイナーによるプロダクトをおもにつかっていますが、それらの相性のよさは彼らの「ものづくり」への姿勢が共通しているところから生まれてくるものといえるかもしれません。

Timoグラス
2004.12.10|finland

これぞフィンランド・デザインの粋!

ティモ・サルパネヴァのデザインによる究極のグラスがついに入荷しました!前回のブログでもふれましたが、ティモ・サルパネヴァといえばシンプルかつ機能的というフィンランドデザインの特長をもっとも明快に表現するデザイナーとして、いまや名実ともにフィンランドを代表する「巨匠」のひとりといえます(親しみのあるところでは、おなじみイーッタラ(iittala)のロゴデザインもティモの仕事ですね)。そしてその彼をして「会心の出来」と言わしめたのが、この『Timoグラス』(2000年)なのです。

お気づきの方もいらっしゃるでしょうが、moiではオープン以来このグラスを愛用してきました。日常で使ってこそ真価を発揮する、そんなグラスです。でもコレ、あんまりショップとかで見かけないなぁ、という方いらっしゃるかもしれません。そうなんです。じつはこの商品、世界的に欠品状態がつづいていたため1年以上ものあいだ街のショップから完全に姿を消していたのです。そしてこのほど、再入荷したとの連絡を輸入元よりいただき、ようやくmoiでも扱わせていただけることになりました。めでたしめでたし。

では、いったいこのグラスのどこがそんなに優れているのか、実際の使用感からえた感想を箇条書きにしてみましょう。

・HOTでもICEでもOK!
 耐熱仕様なので、冷たい飲み物はもちろん、温かい飲み物でも大丈夫。しかも、側面のガラス部分が一部厚くなっているため、手でもてないほど熱くなるということもありません(もちろん個人差はありますけど)。そういえばフィンランドでは、カフェラテをグラスでだすカフェって多いですね。

・たっぷりサイズで使い勝手よし
 容量は、ふつうのグラスよりかなり大きめ(余裕で300CC以上入ります)。お茶やジュースはもちろん、ビールなどにも「おしゃれなジョッキ感覚」でどうぞ。「ちょっと大きいかな」という印象があるかもしれませんが、男性から女性、子供までしっくり手になじむようフォルムに工夫がなされています。ぜひ実際に手にとってみてください。

・洗いやすく、いつでも清潔
 口の部分の直径が84mmと大きいので、手を入れて底までしっかり洗えるのが気持ちいいです。

・とにかく「頑丈」です
 業務用にせよ家庭用にせよ、「頑丈」というのは最高のポイントですよね。このグラスの製造は「強化ガラス」で有名なフランスのメーカーが手がけています。ぼくは仕事中よくぶつけたり落としたりするもので、このグラスの「頑丈さ」は身をもって体験済み・・・?!

・安い!
 合理的な生産システムの導入により、北欧デザイナーによるプロダクトにもかかわらず1個あたり840円(税込み)というロープライスを実現しています。

と、こんなふうに書きつらねていったらキリがないほど、この『Timoグラス』は「万能」なのです。ちょうどいまの季節には、画像のように「グロギ」(あたたかいフィンランドのクリスマスドリンク)をつくってこのグラスで飲むのもいいですね。とにもかくにも、この冬いちばんのおススメ商品です。

◎ ティモグラス[The Timo Glass]
 カラー / クリア
 材 質 / 耐熱ガラス
 サイズ / 約φ89xH110mm
 ブランド / DESIGN HOUSE Stockholm(made in FRANCE)
 デザイン / Timo Sarpaneva(ティモ・サルパネヴァ)
 価 格 / 4個セット 3,360円(税込) 1個あたり840円!

アイ・ラブ Mac
2004.12.11|column

Macをつかう「たのしみ」は、その想像力豊かな日本語変換能力にある。ひとことでいうならシュール。そこに待ち受けているのは、かのサルヴァドール・ダリと「対話」しているかのようなキテレツな世界であるにちがいない。

さっきはただ、「お正月」と書きたかっただけなのだ。けれどもでてきたのは、「和尚初」だった。どうやら「おしょうはつ」と、あやまって入力していたらしい。それにしたって、「和尚初」ってなんなんだ?いったいどんなシチュエーションでこんなことばを使え、というのか・・・。

── 和尚初!ベストジーニスト。

これはまあ、ないとはいえない。あゆに草薙クンに、和尚である。

ならばこんなのはどうだ

── 和尚初!ラップで般若心経。

これには問題がある。「和尚」以外で、すでに「ラップで般若心経」をよんでいるヤツがいるような誤解をあたえかねないからだ。

こんな調子でかんがえていると、ちょっとした悩みくらいはすぐに忘れてしまいそう。みなさんもぜひ、一緒にかんがえてみませんか?「和尚初!○×△」。

Macをつかっていてほんとうによかった。

ほんとうにあった・・・な話
2004.12.12|column

携帯に、

非通知設定のワン切り。

意味ないじゃん。ネタかとおもいましたよ。

100% Chocalate Cafe.
2004.12.13|cafe

エヌ氏に教えていただいたばかりの、「100% Chocolate Cafe.」にいってきた。

まだオープンしたてのこのお店、じつは「♪チョッコレ~ト、チョッコレ~ト」のCMソングでおなじみ明治製菓がつくったアンテナショップで、京橋の本社ビル1Fにある。

大企業がつくったアンテナショップなんてふだんほとんど気にもとめないのだけれど、ここはなかなかあなどれない。フードメニューはすべてチョコレートをつかったスウィーツで、ビゴの店から毎朝届けられるタルトやパイに、ホイップクリームのようなふわりとした食感のフレッシュチョコレートをその場でつめて提供するというこだわりよう。またドリンクをオーダーするとついてくるキャレ(四角い板チョコ)はぜんぶで365種類、つまり日替わりでちがう風味がたのしめるという趣向だ。

テイクアウトもできてたのしいのは「Chocolate Library」。56種類のカラフルなパッケージにはいった板チョコは、世界16カ国22種類のカカオ豆を原料にしたものや、黒胡椒や和三盆、レッドチリなど素材にこだわったもの、それに時代ごとの「明治チョコレート」の味を復刻したものなどバラエティーに富んでいて、これだけの規模のことができるのはまさにチョコレートの老舗の「底力」といったところだろうか。

チョコレート色×メタリックのシャープな内装はワンダーウォールの片山正通氏、BGMの選曲は橋本徹氏、それに、パッケージをながめて冗談まじりに「これ、グルビのナンバーとかはいってんじゃないですか?」なんてエヌ氏と話していたグラフィックは、サイトで確認したらほんとうにgroovisionsだった(笑)。

ほかにもフードコーディネーターやスタイリストなどなど・・・スタッフの顔ぶれもふくめて、とにかく明治製菓がたいへんなことになってます。黒船系ヨーロピアンチョコ&セレブ系行列チョコに対する「J-チョコレート(?)の逆襲」という図式が脳裏をかすめるのだが、まあ、ここまでやるならそのくらいの「野望」はやはりもっていてもらいたいもの。

これからバレンタインデーにむけてメディアへの露出もふえてゆくと予想されるこの「100% Chocolate Cafe.」。興味をそそられるという方は、ぜひお早めに賞味期限内(?!)にどうぞ。

年の瀬気分
2004.12.14|cafe

クリスマスを通りこして、近ごろではすっかり年の瀬気分です。

moiにお越しになるお客さまの中には、遠方からわざわざ足を運んでくださるような方もすくなくありません。そこで、この時期には早々と「よいお年を!」とあいさつをかわす回数がふえてくるのです。きょうも2回ほど、お客さまとそんなあいさつをかわしました。あらためて年内の営業日をかぞえてみれば、残すところ10日あまり。これから日を追うごとに年の瀬のあいさつをかわす数も、増してゆくことでしょう。

こうして一年じゅう店に立っているとつい季節感も麻痺しがちなのですが、こんなお客さまとのちいさなやりとりのなかに忘れていた季節やそれが呼びおこす感覚を、ふと《発見》したりするのです。

naomi & goroのX'masアルバム
2004.12.15|music

あと10日にせまったクリスマス。ことしは週末と重なることもあり、すてきなクリスマスのすごしかたを思案中という方もきっと多いのでしょうね。そんななか、クリスマスをできるだけ静かに迎えたいという方にぜひおすすめしたいのが、naomi & goroによるボサノヴァ・クリスマス・アルバム『Presente de Natal』です。

じつはこのアルバム、去年のクリスマスシーズンに発売、moiでも販売していたのですが、ことしも店内で流していてたくさんお問い合わせをいただいています。そこで、あらためてこちらでもご紹介しておこうかと思います。

naomi & goroは、ヴォーカルの布施尚美さんとギタリストの伊藤ゴローさんによるデュオです。歌われるのは、おなじみの『きよしこの夜』や『ウィンター・ワンダーランド』といった《定番》にくわえて、ブラジルのクリスマスソングやオリジナル曲などぜんぶで10曲。2本のヴィオラォン(ガットギター)に布施さんの透きとおった歌声、そしてときどきアイリッシュハープや鈴などのパーカッションがはいるアレンジはとてもやさしくて、あたたかい。いいかげんクリスマスソングは聞きあきたというひとだって、これならきっとOKなはず。

このCDのもうひとつの目玉は、雑誌「fu-chi(フウチ)」の表紙などでも人気のイラストレーター石坂しづかさんの「イラストブック」がついていること。このジャケットでも、トナカイにフィンランドの国旗がきいてますよね。プレゼントとしても好評です。

タワーレコードやHMVなど大型CDショップ、WEBでは333discs、amazonなどで入手できます。「ふぅん」とおもった方はぜひ!

ヘビがでた
2004.12.16|column

といってもべつに、店にヘビがあらわれたという話ではない。夢の話だ。

うすい黄色のほそいヘビが数匹、夢のなかで這い回っていた。目をさましたときにはすっかり忘れていたこの夢のことを思い出したのは、いまmoiで作品を展示中のmoeさんと「蛇腹」の話をしたからだ。「蛇腹」というのは「折り」のパターンの一種で、アコーディオンの伸び縮みする部分や「まがるストロー」の折れ曲がる部分のような凹凸に波打っている形状のことをいう。moeさんは、それを「ジャバラ」とカタカナで書くものとばかり思っていて、まさか「へびの腹」と書くとは思っていなかったらしい。たしかにその響きは「(チェ・)ゲバラ」に似ていなくもない(笑)。

それはともかく、ことしはやけにたくさん「ヘビの夢」をみた金色の大蛇の夢もみたし、外国人に漢字で「赤蛇」「黄蛇」などと書いてやってはこづかい銭を稼ぐ夢のことは、以前ブログにも書いた。

夢占いの世界では「ヘビの夢」というのはいろいろな解釈ができるらしいが、いちばんポピュラーなのは金運や繁栄の象徴というやつではないだろうか。じっさい、「ヘビの夢」をみたときにはきまって「おっ!」とちょっとうれしくもなるのだが、結局のところなんの「兆し」も、その「かけら」さえも感じられないまま年が暮れようとしている。

かんたんにいうと、現実は厳しいということですね。

Jouluiset piparit
2004.12.17|finland

お裾分けいただいた食べものの美味しさを自慢しようという、いささか品のないお話。

写真のこんがりいい色に焼けたお菓子は、どちらもフィンランドの家庭で食べられている素朴な焼き菓子。こしらえたのは、フィンランド・カレリア地方の家庭料理を日夜研究(?)している西尾さん。あるクリスマスパーティーのために用意したお菓子をお裾分けしていただいた。世間で言うところの「役得」である。

ヨウルピパリ(写真後方)は、その名のとおり、フィンランドのクリスマスには欠かせないスパイスクッキー。シナモン、カルダモン、それにクローブといったスパイスの風味が効いていて、コーヒーにも紅茶にもよく合う。

写真手前は「ウィルヘルミーナ・ピックレイパ」、直訳するとウィルヘルミーナのちびパンという名前のお菓子だそう。「パン」というよりは「焼きケーキ」といった感じだろうか。どちらも表面はしっかりカリッと焼いてあるのだけれど、口のなかに放りこむとホロっとくずれるのが特徴的。とりわけ、やや粒子の粗い粉の食感がなんとも味わい深くて最高!

つい先日も、ご近所に暮らすフィンランド人の女性とフィンランドと日本とでは「粉」がちがうという話をしたばかりなのだけれど、こうしてみるとフィンランドの素朴なお菓子の美味しさは粉のあじわいにあるといえるかもしれない。じっさい、西尾さんも以前わざわざフィンランドから「粉」を取り寄せたことがある、とおっしゃていた。テレビなどで、「ソバ通」のおっさんが「粉が・・・」などと語っているのをみるにつけなんとなくウザくおもっていたボクではあるが、気がつくと「粉のあじわい」について云々しているじぶんがいる・・・おそろしい話である。

残念なことに西尾さんの焼くお菓子は一般に販売されていないのだけれど、moiでは西尾さんがプライベートにまとめられた「フィンランド家庭料理」のレシピ集を店内で自由に閲覧できるようにしているので、興味があるというかたはぜひ!

moiでmoe展 3rd 終了しました
2004.12.19|event

moeさんとおいしい仲間たちによる展示『moiでmoe展 3rd』は、本日をもちまして無事終了いたしました。ご来店いただきましたみなさま、どうもありがとうございました。

いつもながらほのぼのとしたmoeさんのポストカードたち、そしてWILL cafe(祝!1周年)、figue、Little bakerのみなさんによる心のこもったお菓子たちがあわただしい年末のひととき、ほんのちょっと「ほっこり」とさせてくれたのではないでしょうか?会期中クリスマスのにぎわいを感じさせてくれた店内も、なんだかちょっと寂しくなってしまったような気がします(まだクリスマス前だというのに・・・)。

なお、あす20[月]、21[火]は連休させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

軽井沢へ①
2004.12.20|travel

軽井沢へ行ってきました。とはいえ、報告できることなんてまるでありません。だいたい、なにもしない、どこにもいかないのが「目的」だったもので・・・。

こんなふうに書くと、なにやら日々仕事に追い立てられているような印象ですがべつだんそういうわけでもなく、どちらかといえばただそういう性分だからというほかありません。

しないとなると、ぼくはほんとうになにもしないのです。PCは持っていかないし、本もけっきょく読まずじまい。それでも、偶然テレビでフリッツ・ラングの映画『死滅の谷』(1921)をみれたのは拾いものでした。「名前」こそ知ってはいたものの、実際みる機会には恵まれなかったドイツ表現主義の巨匠の作品。

そして、暗い中庭を見下ろしながらぼんやり耳傾けたティエリー・ラング(なぜだかきょうは「ラング」つながり!)によるピアノ・トリオの濃密な音楽-空間。ただ、天候の加減で思っていたほどきれいな星空を拝めなかったのは残念でしたけれど。

時間がカチカチと、じぶんのからだに刻みこまれてゆくようなそんな一日でした。

軽井沢へ②
2004.12.21|travel

やはり、報告できることはなにもありません・・・。

ただ、きょうは寒かった~!それも当然、きょうの軽井沢の最高気温はなんと3℃!おまけに風もあって、ほんの2、30分散歩しただけなのに耳がちぎれんばかりに痛くなって、顔までこわばってくる始末。これはヤバいと、あわてて旧軽銀座のミカドコーヒーに逃げこみあたたかいブレンドで一服つきました。

いや、実をいえば、さむいさむいと文句を言いながらも名物「モカソフト」も注文してしまいましたけれど・・・。いつもながら甘いものに弱いです。

けっきょく昼すぎには軽井沢をたち、東京にもどってきました。東京駅に着くまでは疲れもなくいい休養になったとおもっていたのですが、買い物がてら新宿に途中下車したのが運のツキ。雑踏の人波に、すっかりまた疲れはててしまったのでした・・・。

moiが贈るフィンランドアート特集
2004.12.22|event

フィンランドの作家によるシルクスクリーン、銅版画、水彩画などのアート作品を展示中です。以前から気がむくと飾っていたものが中心で、フィンランドから買い付けてきたものばかりです。

「かわいい!」という表現ひとつとっても、その国ごとの「かわいさ」の尺度は千差万別、フィンランド人が「かわいい」と思うものでも日本ではぜんぜん「かわいくない」、そんなこともめずらしくはありません。ですから、日本でも受けいれられそうなフィンランドのアートをみつけるのは、それはそれでなかなか骨の折れることだったりもします。

いま展示中の作品は北欧のデザインや雑貨がすきなひとの部屋をイメージして、そんな部屋に飾ったらすてきだろうな、とかんがえながらセレクトしたもの。サイズも日本の家を想定して、ちいさな部屋でも飾り映えのする作品が中心です。アートとしての「質」を保ちながらも肩のこらない、雑貨感覚でたのしめる小品。

冬が長く部屋ですごす時間のおおいフィンランドのひとたちにとって、「絵を買うこと」は日々の生活をより豊かなものにするささやかな贅沢なのかもしれません。ことしの夏、フィンランドのギャラリーで目にした光景はそんなことをぼくに教えてくれたのでした。そしてそれはまた、ぼくらにとっても有意義なことかもしれない、と。

アンネ・マケラ
「しゃぼん玉」
(部分・エッチング)

アンネ・マケラは「藍」。フィンランドの夜空のように深い青。イェンニ・トゥオミネンの「強さ」。紙の上に弾けるエネルギーの充溢。レーナ・ゴルニックの「無垢」。素朴な「線」が生む透明な詩情。ヘリ・プッキの「ユーモア」。ムーミンにも通じる《どこか》の物語。

moiにご来店の折りには、ぜひごらんください(会期は未定ですが、1月上旬くらいまでは展示しているつもり)。なおこれらの作品はご希望があればお譲りしますので、価格等お気軽にお問い合わせください。

ひま
2004.12.23|column

覚悟はしていたのですが、みごと予感が的中、ひまな一日でした。

急ぎ足で歩くひとのうしろから、枯れ葉がカラカラと追いこしてゆくこんな日には、ご近所のお客さまのありがたさが身にしみます。

Sさん、一級建築士合格おめでとうございます!Gさん、moiのコーヒーで来年はがんばりましょう!だいじょうぶ、「moiのコーヒー」の縁起がいいのは実証済みですから。

誰もいなくなった店内には、どこからやってきたのか枯れ葉が一まい、二まい・・・三まい。

自称フィンランド国籍の・・・
2004.12.24|finland

クリスマスイヴにちなんで?!

ネットでみつけた「自称フィンランド国籍の男を逮捕」というニュース(虚構新聞 12/24付けより)をご紹介して、ひとまずお茶をにごしておくこととしましょう。

では、よいイヴを!

Hyvää Joulua !
2004.12.25|column

メリークリスマス!

どうぞ静かで穏やかなすてきなクリスマスをおすごしください。

moiより心をこめて

ヨーロピアンジャズと出会った
2004.12.26|music

この世の中に存在するありとあらゆるすべての音楽をききつくすということは、まずもって不可能だ。石油や森林が有限なのにたいして、「音楽」という資源は無限である。それに、どんなに採掘したところでだれにも叱れない。じぶんにとって《宝物》のような音楽、きいたこともないような未知のメロディーやハーモニーが、どこかしらないところにまだまだ眠っているのだ。だからぼくは音楽をきく。

ちかごろ、ジャズをきくようになった。とりわけ、スカンジナヴィアやベルギーといったヨーロッパのピアノトリオを。むかしは、ジャズというのは偏屈なオヤジのための音楽だとおもっていた。でも、ヨーロッパのジャズをたのしむのにむつかしい理論や知識はいらない(もちろん、あってもかまわないのだけれど)。たとえるなら、ヨーロピアンジャズとは一陣の風、車窓からみた景色、すれちがいざまの香水の匂いとおなじく、かすかな余韻を残して通りすぎてゆくものである。それをきくのに、なんの気構えもいらない。雲のように刻々と色やかたちを変えてゆくその音楽に、ただ身を委ねていさえすればいいのだ。そういう意味では、《いい音楽》をもとめているすべてのひとに、それは開かれている。

クリスティアン・エルサッサー(christian Elsässer)はドイツのピアニスト。けっして「有名」なひとではない。ドイツのマイナーレーベルから、アルバム『FUTURE DAYS』でデビューしたのは2001年、なんと彼が17歳(!)のとき。とにかくすばらしいのひとこと。夜、アルバムを一枚聴き終えると、すっかりどこか旅してきたような気分になった。じつはこのレコード、お客さまで吉祥寺のレコ屋のスタッフであるSさんからプレゼントしていただいたもの。Sさん同様、ぼくもなにかいいものを見つけたらそれをだれかに教えたいとおもってしまうクチなので、年末の大掃除もそこそこに、こうしてさっそくブログにかいている。

またひとつ、ささやかな《宝物》がふえた。

マンモスそうじ
2004.12.27|column

ひがな一日、自宅のそうじにあけくれた。

ふだん自宅のそうじなんてろくすぽやらないため、その惨状たるや相当のものである。それは「大そうじ」などというカワイイものではもはやなく、どデカそうじ、いやマンモスそうじとでもいうべきものになっているのだった。

それでもそうじはやってみるものだ。思わぬところから、すっかり忘れていたはずのお金が出てきたのだから。しかも三万五百十円。端数の意味がなんだかよくわからないのだが、まあいい。これを幸運と呼ばずしてなんといおう。これでなんとか年が越せる、かも。

そうじの醍醐味は、溜めに溜めてからやることにあり?!

Plat-form vol.2、届きました
2004.12.28|publicity

小冊子「Plat-form」の第2号が届きました。

「フィンランド特集」が好評だった創刊号につづき、今回の特集テーマは「Close to Nature」。《自然を身近に感じながらいきるということ》を「アート」や「モノづくり」をキーワードに、あらためて見直しています。登場するのは、鎮守の森のちいさなギャラリー「ギャラリーらふと」さん、そしてmoiの2周年記念グッズの制作でもおなじみのイラストレーター「みやまつともみ」さん。

海のちかくに育ち、学生時代には「海洋生物学」を専攻、かつては水族館でしごとをされていたみやまつさんの創作のひみつが、インタビューと新作の紹介をとおしてあきらかに(?!)されています。みやまつファンは必見ですね。そして「『ひと、自然、アート』がうまくリンクしている」という直島(安藤忠雄設計のミュージアムが有名)についてのコラムなど。ちなみにワタクシ岩間も「カフェのしごとの中で感じる自然」をテーマにコラムを執筆させていただいております。

「自然をテーマになにか書いてみませんか?」という発行人のタニミツさんからのお誘いにふたつ返事でお引き受けしたものの、いやぁ~苦戦しましたよ(汗)。「自然、自然・・・」とアタマのなかで念仏のごとく繰り返す苦悩の日々(?)を経て、気つけばぐるり360度、元いたじぶんの居場所に戻ってきちゃいましたという、そんなお話。箸休めに、どうぞ。

ほかにも、「生活」にちなんだコラムの数々や、アニエスベーでの個展開催や高木正勝、小栗栖憲英らとのコラボで活躍中の写真家MIKA POSAさんへのインタビューなどなど、みどころ満載の一冊となっています。メールオーダーは、「Plat-form」のサイトから、もちろんmoiでも発売中です(525円)。

ぜひ手にとってみてください。

仕事納め~kiitoksia kaikille !
2004.12.29|info

初雪です。そして寒い寒い「仕事納め」です。

この一年間、moiをかわいがってくださったみなさん、ほんとうにありがとうございました。ここでみなさんと「おだやかな時間」を共有できたことを、心からうれしくおもっています。

そしてその「時間」こそが、moiにとってはまた最高の養分でもあるのです。来年も、さまざまなかたちでお目にかかれることをたのしみにしています。

なお、年始は4日[火]から営業いたします。どうぞよろしくお願いします。

賑わうまちで
2004.12.30|column

きのうの雪が、まだまだ屋根や日陰に白く残っています。

きょうはいくつかの用事をこなすために、まちへ。渋谷→鶴見→築地→銀座と、ふだんほとんど「移動」のない生活をしているぼくにとってはちょっとした小旅行のような一日。 さすがに、どのまちにも「みそか」らしい賑わいがあふれています。

買い物に忙しい老若男女を横目に見ながら、日本人にとって「正月」はやっぱり特別な「節目」なんだなぁなどとあらためて実感した一日でもありました。

よいお年を!
2004.12.31|column

東京は「雪」です。とても寒いけれど、すこしうれしくもあります。この一年間のできごとを雪にそっと閉じこめて、まあたらしい気持ちで、まあたらしい一年を迎えたいとおもいます。

みなさま、どうぞよいお年を!

2005.1
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2004.11