#116 音楽が聞こえる

聞くことと聞こえることは違うことでしょうか。聞いていますか、聞こえていますか ──

Moi!フィンランドをもっと好きになる116回目のレポートをお届けします。メニューはこちら。

+ 女性のエンパワーメント:フィンランドセンター文学サロン
+ HONKA 東京ショールーム オープン
+ ムンッキとカンテレ@スオミ教会
+ 夏至祭と早口言葉
+ フィンランドの自動車教習
+ 感じるオープンダイアローグ


女性のエンパワーメント:フィンランドセンター文学サロン

今週の報告は自分から。月曜日に開催されたフィンランドセンターの文学サロンに参加しました。テーマは、アンナ=マリア・ウィルヤネン所長が今年出版される予定の著書について。通訳は翻訳を担当されている迫村裕子さん(迫村さんはシャルフベック展やアイノとアルヴァ展など数多くの展覧会を企画されてきた方)。

まずアンナ=マリア所長がなぜ本を書こうと思ったのかというところから。父親から何でもできると言われて育ってきたアンナ=マリア所長。二つの学位を取り、フランスの「ロレアル」などに務め、キャリアを重ねていきました。5年前にフィンランドセンターの所長となり日本で活躍する女性たちと知り合ううち、その現状に疑問を持ったそうです(あるジェンダーギャップの少なさの統計では、フィンランドは2位、日本は116位)。

そんななか自分でもなにか気づきを与えられるのでは? 社会的なサポートを得ることの重要性を知ってほしいということで「女性のエンパワーメント」について書こうと決めたそうです。またご自身のお話のほか、ミンナ・カント、トーベ・ヤンソン、アルミ・ラティア、タルヤ・ハロネンなど、パワフルなフィンランドの女性についても書かれているとのこと。

ミ:いつ出版されるとか話していましたか?
ハ:時期については仰っていませんでしたが、今年後半のようです。


HONKA 東京ショールーム オープン

そして二つ目、HONKAの東京ショールームのオープン・レセプションへ。HONKAはフィンランドのログホームメーカー、場所は西新宿の東京オペラシティタワーの8Fです。オフィスビルの中ですが、とても開放感があり、ログホームのリビングなどが再現されていて居心地の良い空間になっていました。

お祝いの挨拶に、タンヤ・ヤースケライネン駐日フィンランド大使もいらしていました(Kalevalaのネックレスをされていたのを、おぉ!と思いました)。日本語が堪能なマルコ社長や平井ゼネラルマネージャーからホンカ・ジャパンの紹介、北欧旅行フィンツアーのノーラさんのスピーチなどをお聞きしました。

ショールームの見学は事前予約制です。家づくりやログホームに興味のある方はホンカのホームページをどうぞご確認ください。またホンカ広報のAさんとショールームでなにかイベントなどをできたらいいですねとお話ししてきたので、実現の際にはぜひ!

▶︎ ホンカ東京ショールームがオープン|HONKA

ハ:レセプションというものに慣れないので、端っこの方で静かにしていました。
イ:ミホコさんは何度も経験されていますよね?
ミ:もてなす役割の方が多いので、手持ち無沙汰の方がいると話しかけたりしますね。もてなされる側はやはり苦手です。


ムンッキとカンテレ@スオミ教会

そして三つ目は、早稲田のスオミ・キリスト教会で開催されたチャーチ・カフェへ。今回はフィンランド風ドーナツのムンッキとカンテレの演奏会です。教会には数々のムーミンマグコレクションがあって、お好みのマグを選んでコーヒーをいただきます。ムンッキはシナモン味とシュガー味の2種類、揚げたては本当においしかったです!

イ:ムンッキはやっぱり普通のドーナツとは違いますよね。素朴な味だけれど、カルダモンが効いていて、食感もね。
ミ:質問です。教会ということはなにか説教を聞いたりとかもあるんですか?
ハ:いいえ、コーヒーとムンッキをいただいて、教会の方や来ている方たちとお話ししたりするだけですね。
イ:実は、ムンッキづくりを担当されたのが、カフェモイでも調理を担当してくれていたKさんなんです。以前お店でも「ムンキ祭り」を開催しました。今回はタイミングが合わず参加できなかったんですが、またの機会に協力できればと思っています。

そして、とても感激したのが小澤実紀さんによるカンテレの演奏。生演奏を聴くのは初めてのことだったのですが、豊かな響きと弦の調べがすばらしかったです。ピアノなどと異なり持続音がすっきりとしているため、前の音をミュートせずに鳴らしたままで次の音を弾くそうです。小澤さんは声楽家でもいらっしゃるので本来は歌も一緒に歌われる予定でしたが、今回は風邪気味ということでカンテレの演奏のみとなりました。

曲目はフィンランドの結婚行進曲や讃美歌など。一緒に訪れたTさんが北欧の曲の特徴について質問したところ、「フィンランドの曲はやはり暗い印象ですね、でも歌詞は本当にあたたく胸に響くんです」と仰られていたのが印象的でした。

ミ:カンテレは何弦のものでしたか?
ハ:36弦です。なんと19世紀に作られたカンテレだそうです。
ミ・イ:すごいですね。
イ:結構大きい?サーフボードくらい?
ハ:サーフボードの半分くらいでしょうか、笑。


夏至祭と早口言葉

── Kokko, kokkoo kokkoo koko kokko. Koko kokkoko? Koko kokko. Kokkookko !

ミホコさんが紹介してくれたのはニワトリの物真似ではなく、フィンランドの早口言葉です。「コ」としか言っていないように聞こえますが、きちんと意味が通っているそうです。エリアによっていろいろなバリエーションがあり、こちらはクオピオやサヴォンリンナなどの町があるSavo地方のバージョンとのこと。kokkoとは夏至祭などで焚かれるかがり火のことです。

ミ:フィンランド語の授業で、受講者の皆さんにこの早口言葉の意味をとれますか?と質問・解説しました。
イ:知りたい方はぜひミホコさんのフィンランド語教室へ、笑。

ここでちょっとお知らせ。

大阪・大東市のKeittoから6月24日、25日に開催される「夏至祭~北欧のなつまつり~」のご案内をもらいました。

関西にお住まいでない方にはKeittoがどんな場所なのか、フィンランドや北欧とどんな繋がりがあるのかご存知でない方もいらっしゃると思います。Keittoについてくわしくご紹介していますので、先月公開した記事をぜひご覧になってみてください。

▶︎ Keittoでワクワクの種を見つけよう

夏至祭~北欧のなつまつり~
 日 程:2023年6月24日、25日
 会 場:Keitto全館
 所在地:大東市北条3-8-1

ハ:メイポールとかも立つそうですよ。ヒンメリなどのいろいろなワークショップも。
ミ:ほ~、メイポールはすごいですね。

そしてもうひとつ、ユカさんから「マクヤマク in Tokyo」のお知らせです。マクヤマクはヘルシンキから配信しているオンライン料理教室、今回一日限定でリアル開催されるそうです。申し込みは、ユカさんのInstagramアカウント @yuka_bangbang までどうぞ(あと1枠とのことです)。

マクヤマク in Tokyo
 日 程:2023年6月24日
 時 間:11:00~14:00
 所在地:二子玉川

フィンランドの自動車教習

そしてもうひとつミホコさんから、フィンランドと日本の自動車教習の違いについての話題。

日本で自動車免許を取る場合、実車教習はまず自動車教習所内で練習しますが、フィンランドではいきなり外、公道で練習するそうです。またつるつるの氷の上をスピンさせて止めるという技術も学ぶとか。ミホコさんがご友人から聞いたところによると、フィンランドで免許を取得した人なら誰でもできるとのことです。

イ:国ごとに必要な技術があるんですね。
ミ:縦列駐車とかは苦手そうです。できるだけバックをしないという友人もいます。バックしたくないがために一番乗りで出勤したり、笑。
イ:バックが苦手でもそれで済むところも、ある意味フィンランド的かもしれない、笑。


感じるオープンダイアローグ

最後の報告は岩間さん。前々回の配信#114で話題にのぼった『その島のひとたちは、ひとの話をきかない』(青土社)。その著者である森川すいめいさんの一冊『感じるオープンダイアローグ』(講談社現代新書)を読みました。こちらはよりオープンダイアローグに特化した内容だそうです。

1980年代に西ラップランドのケプロダス病院で生まれたオープンダイアローグは、精神医療において投薬治療ではなく、対話することで治療を行います。森川さんはその病院へ見学に行き、フィンランドでオープンダイアローグの国際トレーナー資格を取得しました。それらは治療という場面だけでなく、学校や会社、政治の場面でも問題解決の手段となるのではないかということが書かれているそうです。

ミ:質問です。オープンダイアローグにはどんな方たちが参加するんですか?
イ:患者、医師、看護師、それ以外に家族や関係者などですね。
ミ:それより小さいグループで話すことはあるの?
イ:そうですね。グループの中での問題解決を目指すことにも利用されているので。

先週『その島のひとたちは、ひとの話をきかない』を読みました。自分もいつも人の話を聞かないと怒られます。相手に合わせる必要はないのだけれど、自分がどう感じているか、なにを思っているのかなど、なんらかのリアクションをするということが大切なのだそうです。


── 自分が思っていることをなんでも伝えてしまうことは、相手を怒らせたり、なにかを壊してしまいそうでとても怖いです。まだまだ勉強が足りません、うまく伝えられるようになりたいです。それでは今回はこの辺で、次回もお楽しみに。

text : harada

#116|I Can Hear Music – The Beach Boys