もういくつ寝るとクリスマス。街に出るとどこもかしこもクリスマス一色です。北欧ではハロウィンが終わったら、すぐにクリスマスシーズンに入るのだと聞いて驚きました。クリスマス疲れとかないのかなぁ ──
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Moi!フィンランドをもっと好きになる90回目のレポートをお届けします。メニューはこちら。
ロヴァニエミのクリスマス
最初の報告はユカさん。NHKBSで土曜日に放送された「ヨーロッパ街角中継4Kで旅する音楽と祈りのクリスマス」を観ました。ウィーン(オーストリア)やローテンブルク(ドイツ)、そしてフィンランドからはロヴァニエミのサンタクロース村と生中継を繋いで、ヨーロッパ各地のクリスマスが紹介されたそうです。
サンタクロースやオーロラハンター(写真家)が登場し、絵本作家マウリクンナスのインタビュー、お宅訪問に、クリスマス料理の紹介なども。みなさんはご覧になられたでしょうか。
ちなみに、マウリ・クンナスが2021年出版した『サンタクロースの冬休み』(偕成社)は書店のクリスマスコーナーに今年もありました。インタビューを聞いてみたかったです。
イ:フィンランドではどんなクリスマス料理が紹介されていましたか?
ユ:クリスマスハム、リーシプーロ、ポルッカナラーティッコ、そしてロヴァニエミだったのでトナカイ肉のローストなどもありましたよ。
イ:ミホコさんはフィンランドで何度もクリスマスを過ごされたことがあると思いますが、クリスマス料理というと?
ミ:日本でいう「おせち料理」のようなものなので、同じ料理が続きますよね。やはりニンジンキャセロール(ポルッカナラーティッコ)が好きです。
イ:以前、ニンジンキャセロール作ってましたよね。
ユ:日本のニンジンでもOKですか?
ミ:フィンランドのニンジンは小さくて味も少し違いますが、日本のニンジンでも美味しいですよ。
ユハニ・パッラスマー『建築と触覚』
次の報告はミホコさん。
ヘルシンキのカンピショッピングセンターなどの設計を手掛け、ヘルシンキ工科大学学長なども務めた建築家ユハニパッラスマー(Juhani Pallasmaa)の『建築と触覚空間と五感をめぐる哲学』(草思社)という一冊を紹介してくれました。
建築を「見る」のではなく「触れる」という視点から考察した本で、「哲学っぽい本」とミホコさん。ル・コルビュジエやアルヴァ・アールト、安藤忠雄などの作品についても触れられているとのこと。
ミホコさんによると装丁も素晴らしく、箱から出してカバーに触れると「おおっ!」と驚くような手触りだそうです。
▶︎ 建築と触覚|草思社
焼きたてのヨウルトルットゥ
またミホコさんの『グレーテルのかまど』をオンタイムで観ましたという話から、ヨウルトルットゥの話題へ。「パイ生地から作るとなかなか手間がかかるので、出来上がりをお店で購入します」とミホコさん。
「いや、それがですね」と岩間さん。「市販のパイシートを使うと簡単に作れて、焼きたてがとてもおいし「いんです」はい、とても美味しいんです!
実は土曜日にMoiオフィスでピックヨウルを行い(サプライズで自分の誕生日祝いまで)、そこでヨウルトルットゥを作りました。最初は基本の形、そして2度目はフリースタイルで。性格が出るのか、作る人によって形もさまざま。まるで「小学生の冬休みの宿題のようだった」と岩間さん。
ピックヨウルも初めてなら、ヨウルトルットゥも初めての自分。焼きたては香りも良く、サクサクでとっても美味しかったです。余った細いパイ生地を見て閃いたのが、ニョロニョロトルットゥ。驚いたことにニョロニョロたちは、トースターで焼いているうち、膨らみすぎて分身していきました、笑。
イ:生地から作ったら、もっと美味しいかもしれませんね。
ミ:どんなジャムにしましたか?
イ:作ってきてくれたリンゴのコンポートをのせました。餡子を入れてもいいかもってミ:色合い的にはいいかもしれませんね、笑。
『TRANSIT』フィンランド特集
そして話は、フィンランド好きのみなさんの間で話題の『TRANSIT58号』のフィンランド特集号へ。
まだまだ読みきれていないというユカさんですが、オンライン料理教室マクヤマクの星さんによるオーランド諸島の紹介や、森下圭子さんによるアキ・カウリスマキのインタビューが良かったそうです。
岩間さんも、映画公開時のインタビューと違って素顔のカウリスマキがとても良かったと。「インタビュアーの森下さんの引きの強さはさすがだね」。
ミホコさんは年末年始のお楽しみに取っておくそうです。
自分はのんびりしていてまだ購入していませんが、充実の内容とのことで気になっています。書店では平積みされていました。
MOOMIN SHOP GINZA
自分の報告は、銀座インズ1にオープンしたばかりのMOOMIN SHOP GINZAについて。
おすすめは?と岩間さんに聞かれたのですが、やはり国内最大級の品揃えというインポートアイテムかなと思いました。また店舗限定品や先行発売品なども多く目につきました。
ムーミンやトーベ・ヤンソンについては小説から入ったので、個人的にはブックコーナーの内容がこれからもっと充実するといいなと思いました(もちろん基本的な書籍や絵本は取り揃えてありましたよ)。
ちなみにミホコさんが気になったのは、フィンレイソンのタオル、ポストカード、フェルトのモコモコバッグなどだそうです。
▶︎ かわいいだけじゃないムーミンオフィシャルショップ「MOOMIN SHOP GINZA」誕生
岩間さんによる記事を公開していますので、ぜひそちらをご覧ください!
── なんていいながら、クリスマス楽しいですね。今になってやっと気づきました、笑。それでは今回はこの辺で、次回もお楽しみに。
text:harada
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