お天気のすぐれない日々が続いていいますが、いかがお過ごしでしょうか。静かな雨の日に読書をしたり、キャンドルを灯してみたり、ぼんやり外の景色を眺めたり、普段とちょっと違う楽しみ方を見つけてみるのもいいかもしれません ──
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Moi!フィンランドをもっと好きになる77回目のレポートをお届けします。メニューはこちら。
- イッタラ展フィンランドガラスのきらめき
- KAHVITAUKOフィンランド流コーヒー時間の楽しみ方
- ミステリー『ヒーラー』と名作『エジプト人』
- 島根でフィンランドに出会う
イッタラ展フィンランドガラスのきらめき
まず今回は岩間さんと一緒に取材へ行った「イッタラ展フィンランドガラスのきらめき」の話題からはじまりました。会場はBunkamuraザ・ミュージアム。こちらの展覧会はイッタラ140周年を記念して開催されたフィンランド・デザイン・ミュージアムでの展覧会を再構成したものです。
「その歴史やコンセプト、デザイナーなどイッタラの流れがよくわかる展覧会でした。素晴らしいデザイナーたちが活躍してきたイッタラですが、ティモ・サルパネヴァの存在感を今まで以上に強く感じましたね」と岩間さん。
展覧会の内容につきましては後日、岩間さんによる記事をお届けしますので、お楽しみに!
イ:会場でBunkamuraで働くかつて(20年以上前)の同僚たちと再会しました。フィンランドデザイン展、今回のイッタラ展ときて、次回は?という話になったところで、ピンポイントに「タピオ・ヴィルッカラ」を推薦してきました。タピオ・ヴィルッカラ展を実現するための啓蒙活動です、笑。
ミ:笑。イッタラ展について、昨日の朝日新聞にどーんと載ってたので混みそうですよね。
ユ:巡回はするんですか?
ハ:島根/長崎/京都に巡回する予定ですね。
イ:島根で見てみたいなぁ。日没で閉まる美術館というのもあって
ミ:島根には出雲フィンランド協会もありますしね。
イ:島根がフィンランドと似ているっていう作家がいて、ええっと『なんとかペダル』っていう本の・・・。
KAHVITAUKOフィンランド流コーヒー時間の楽しみ方
そして次の話題は、おととい17日にラプアンカンクリ表参道とMaijanPullatのMaijaさんとご一緒に開催したイベント「KAHVITAUKOフィンランド流コーヒー時間の楽しみ方」について。
「KAHVITAUKO|カハヴィタウコ」というのはフィンランドで日常的にとられるコーヒー休憩のこと。岩間さんのコーヒーとMaijaさんのシナモンロールを楽しんでいただき、参加者のみなさんと朝のささやかなコーヒー時間を過ごしました。
「ラプアンカンクリは、ラプアという小さな町に家族経営の工場があって、フィンランドのライフスタイルにこだわりのあるブランドですね」と岩間さん、「店長のHさんをはじめ接客もお店の雰囲気も自然体で、今回はそんなフィンランドを感じられる場所と時間をみなさんと共有できたらと考えていました」。
イベントは明日19日も行いますので、内容についてはひとまず内緒に。また今後もこのような機会を作れたらいいなと思っています。ぜひご期待ください。
ミステリー『ヒーラー』と名作『エジプト人』
次の報告はミホコさん。朝日カルチャーセンターで講師を務めるフィンランド語クラス「フィンランドの小説を楽しむ」について。
10月から読むことに決まった作品は、『ヒーラー』という意味の小説。近未来のヘルシンキを舞台にしたミステリーです。生徒の皆さんと半年間かけてどこれを読むか決めたそうです。
ミ:ヘルシンキが舞台で読みやすいということからこちらの本になりました。
ユ:とても興味があります。オンラインですか?
ミ:教室とオンラインのハイブリッドで開催しています。フィンランド語の辞書を自分でひける方でしたらOKです。
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そしてもうひとつミホコさんが紹介してくれたのが、明日19日に開催されるフィンランドセンター主催の「文学サロン」について。
今回のテーマはミカ・ワルタリの『エジプト人』。翻訳や通訳としても活躍されているフィンランド在住のセルボ貴子さんがゲストで登壇されます。フィンランドセンター所長のアンナ・マリアさんとどのような会話が繰り広げられるのでしょうか。
ミ:いつも平日でなかなか聞けなかったのですが、今回は祝日なので楽しみです。ちょうどエリザベス女王の葬儀と重なってしまうのですが。
ユ:わたしも申込みました。英語でされるのですかね?
ハ:たしか、セルボさんが英語でするってツイートしていましたよ。
島根でフィンランドに出会う
前回のミホコさんの山の上ホテルの話題を受けて、トーベ・ヤンソンの痕跡をWebサイトで探してみたという岩間さん。すぐにわかると思いますので、みなさんもぜひ探してみてください。
イ:見つけましたが、ムーミンのイラストがトーベが描いたものかどうかちょっとあやしい?笑。
ミ:少しぽっちゃり気味ですよね、アニメのムーミンをイメージして描いたのかもしれませんね。
イ:画像が荒くてサインもはっきり読み取れなくて。原田くんに話したところ「Tove Johnson」かもしれませんって、笑。
ユ・ミ:笑。
イ:ところでさっきの「なんとかペダル」、重松清の『流星ワゴン』でした!似てますよね。
ユ:似てません!笑
イ:その重松さんが、島根の夕日がフィンランドで見た景色と似ていたと言っていました。ほぼ日でも森下圭子さんにインタビューしている記事もありましたね。
ミ:島根はいつもフィンランドからの留学生を迎えているんですよね。
イ:出雲大社や石見銀山などもあるので、フィンランドや外国から来られる方にも人気があるでしょうね。
配信後、ユカさんが「島根」について調べているとコテージやログハウスの名前にみんなフィンランド語がついている宿泊施設(見晴らしの丘公園キララコテージ)を発見されていました。自分もいつか津和野に行ってみたいと、かれこれ10年以上思っているのですが。フィンランド好きのみなさん、島根に注目です!
── とはいえ、どうぞみなさん台風にはくれぐれもお気をつけくださいね。よい一週間になりますように。それでは今回はこの辺で、次回もお楽しみに。
text:harada
#77|Another Rainy Day – Corinne Bailey Ray