配信前、聞こえてきた蝉の声からフィンランドの虫の声の話になりました。日本の鈴虫みたいに澄んだ声じゃないから、フィンランドでは耳を傾けられることが少ないかも ──
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Moi!フィンランドをもっと好きになる72回目のレポートをお届けします。メニューはこちら。
- 石本藤雄さんのてぬぐい
- 月に一度のお楽しみ
- 映画『魂のまなざし』に聞こえる音
- フィンランドカラオケ物語
- サルミアッキ工場見学
- 北欧風キャロットケーキ
石本藤雄さんのてぬぐい
今週初めMustakiviの石本藤雄さんとてぬぐいのかまわぬによるInstagramLiveを見ました。Mustakiviは道後温泉にあるショップブランドで、そこには石本さんのアトリエもあります。石本さんについては説明不要だと思いますが、マリメッコやアラビア芸術部門でも活躍されてきました。
今回のInstagramLiveでは、石本さんご本人からてぬぐいのデザインなどについてのお話を聞かせていただくことができました。石本さんがものづくりで大切にされているのが「遊び」。やはり人を惹きつけるものは完璧なものではなく、ある意味人間らしいものなのかなと思いました。
石本さんの文章に触れたことはあるのですが、映像で見るのははじめてのことでした。もちろんデザイナーやアーティストとしての顔がある一方で、どこか飄々として、いたずらっぽいような一面にとても魅力的な方だなと思いました。アーカイブも残っているのでご覧になってみてください。また、石本さんがデザインしたてぬぐいについての記事もMustakiviのWebサイトで公開されています。こちらもぜひ。
▶︎ 涼を呼ぶ夏の”てぬぐい”、はじめました。|Mustakivi
ミ:石本さんのてぬぐい、購入できるんですか?
イ:今日(8/14)まで、かまわぬ浅草店でポップアップも開催中ですね。
ユ:インスタのアーカイブ見てみます。
月に一度のお楽しみ
そして以前もご紹介したことがありますが、国立のmaika/kb’sbakeへ行きました。月に一度のお楽しみとしてistutのシナモンロールがいただけるのです。
前回はじめてお店に伺ったとき、お店の佇まいにも美味しいお菓子にもとてもうれしくなって、自分自身にとっても月一度のお楽しみ(ごほうび、笑)として、お店に来れたらいいなあと思っていたのでした。
その日はたまたま近所に用事があり、散歩しながら向かったのですが、あまりの暑さにヘトヘトになってしまいました(散歩といいつつ6kmほど歩きましたが、笑)。
そうしてたどり着いたシナモンロールとコーヒーは格別でした。いろいろなお菓子がある中で、まさか前回と同じもの(マフィンとスコーン)を選んでしまうという失敗もありつつ…いえ、どれも美味しいので成功です!
maikaでは現在モロッコのラグのPop-Upを開催中です(8月21日まで)。アルヴァ・アアルトの自邸でも使われていたラグとのこと。
そうした北欧のアイテムとの組み合わせのヒントなども教えてもらえるお店だと思いますので、ご都合のつく方はぜひ足を運んでみてください。
映画『魂のまなざし』に聞こえる音
次の報告は、ヘレン・シャルフベックの映画『魂のまなざし』を観たというミホコさん。
ささったポイントというのが、映画の中に流れるいろいろな音。映画の導入も音から始まっていて、時間の流れを感じさせたり、シーンを強調したり、これは音の映画だなと思ったそうです。
そしてシャルフベックの立ち姿にも彼女の心情が表れているように感じたとミホコさん。足の不自由だったシャルフベックなのに、そういえば、自分の絵の前に立つシーン、自宅で手紙を待つシーン、車を見送るシーンなど、立っているイメージが多かったように思いました。
またミホコさんらしい発見が、シャルフベックの母親役の俳優、ピルッコ・サイシオ(Pirkko Saisio)について。彼女を作家として認識していたというミホコさん。よくよく調べてみると先に俳優としてデビューしていたことがわかったそうです。
映画について書かれたミホコさんのブログもぜひどうぞ。
▶︎ 北極星を真上に見上げて
イ:ゆかさんもご覧になったんですよね。
ユ:はい、言葉にしようと思っていたんですけれど。私も「音」が気になりました。油絵をナイフで擦る音や画面の外から聞こえる足音など。映画のシーンもひとつひとつ絵のようでした。くわしいパンフレットもおすすめです。
フィンランドカラオケ物語
ユカさんの報告はまず、NHKEテレで放映されたドキュメンタリー「KARAOKEが私を変えた〜フィンランドカラオケ物語」について。日本のカラオケ文化とは違いフィンランドのKARAOKEは、歌いたい曲をメモに書き、ショーのような形で歌われることが多いみたいですとユカさん。
かつてカウンセラーになりたかったという女性はKARAOKEイベントを主催することを通して、いろいろな人たちの心を癒していきます。悲しい現実からカラオケで立ち上がる人や自分のコンプレックスを克服しようと奮闘する人。歌うことでハッピーを見つけるドキュメンタリーでした、と。
イベント主催者の女性が、街から街へと会場を渡る姿がかっこよかったです(マイクシールドを巻く慣れた手つきがまた!)。引っ込み思案な若者が舞台で歌う姿も(自分では歌えないなと思いました)。
ミ:フィンランド人でも病んでいることがあったりしますよね。暗くありませんでしたか?
ユでも最後には救いがあって、とてもいいドキュメンタリーだと思いました。
イ:映画「サウナのあるところ」に似た感じかな?
ユ:そうですね。今回の番組では30分ほどカットされているそうなので、映画版も見てみたいです。
サルミアッキ工場見学
そしてもうひとつユカさん。「これって攻めすぎ!?世界旅行」という番組のダイジェスト版を観ました。9月に放映予定のエピソードで、フィンランドのサルミアッキ工場を見学しているそうです。もちろん取材に行かれた方もサルミアッキに挑戦?していたとか。どうぞお見逃しなく!笑
ミ:キャンディの作り方とサルミアッキの作り方はどこか違うんですかね?
イ:塩化アンモニウムを入れて…。
ユ:そう、リコリスを入れて。えっ?黒い着色料も入れるんだ!わざわざ入れなくても、って思いました、笑。
北欧風キャロットケーキ
最後は岩間さんの報告。オーガニック食品を取り扱うビオセボンで、北欧っぽい味のキャロットケーキを見つけました。
ちょうどスパイスフェアのような催しをやっていて、「これって攻めすぎ!?」ってくらいカルダモンのたっぷり入ったキャロットケーキだったそうです。
そのためか、まだまだ売れ残っていたので買ってきて冷凍しておけばよかったと岩間さん。
ミ:ビオセボンというのをはじめて知りました。
ユ:イオンスーパーでコーナー展開などもしていますよ、キャロットケーキがあるかどうかはわかりませんが。
イ:ミホコさんの最寄りなら、○○駅の地下にあります。
ミ:チェックします!
── 蝉の声に気をとられがちですが、暗くなってくると虫の声がするようになりました。コオロギや鈴虫の声を楽しめるというのも素晴らしい贈りものなのだなぁと思いました。今夜はちょっと静かに耳を澄ましてみてはいかがでしょうか。それでは今回はこの辺で、次回もお楽しみに。
text : harada
#72|The Sound of Silence – Simon & Garfunkel