#063 梅雨のキノコたち

梅雨ですね。森にはキノコがたくさん。開きすぎてアンテナのようになっていました──

Moi!フィンランドをもっと好きになる63回目のレポートをお届けします。メニューはこちら。

  • デジタルおしゃぶりを外せない子どもたち
  • 好きで好きで大好きなので、いっしょに好きを伝えたい
  • 旅の思い出を一冊のアルバムに。
  • 渾身の記事!?編み物クラブとフィンランドサウナ
  • 水曜日のパンとコーヒーマルシェ

デジタルおしゃぶりを外せない子どもたち

今回は、ユカさんが校正・校閲で関わられた『デジタルおしゃぶりを外せない子どもたち』という本を紹介してくれました。

こちらは北欧語書籍翻訳者の会にも所属する翻訳者の枇谷玲子さんがご自身で出版レーベル『子ども時代』を立ち上げ、6月14日に出版される一冊です。

著者は、デンマークで心理士やスクールカウンセラーとして働くウッラ・デュアルーヴさん。デジタル機器を自分で選んだ上で使う親世代が、最初からデジタル機器に囲まれながら育つ子どもたちの世代とどう関わっていけば良いのか。

日本語版では、北欧に関する本も執筆されているナシエさんがイラストを担当。原書よりも読みやすいですよとユカさん。

また、6月15日水曜日には、著者と枇谷さんによるオンラインイベントが開催されます。気になる方はぜひご参加ください。

▶︎ barndombooks1.peatix.com

イ:moiのお店でもグズるお子さんにスマホをパッと渡すお母さんがいましたね、自分でスワイプなんかして。便利な反面、劇薬でもあるかも?
ミ:ちゃんと子どもに親の声を聞かせてあげないと。
ユ:自分もついスマホを見てしまうので反省しました。
イ:頼らざる得ない面もあるけれど、どう付き合えばいいのか考えていかないとね。


好きで好きで大好きなので、いっしょに好きを伝えたい

そしてミホコさんが紹介してくれたのが、久慈マサムネ著『好きで好きで大好きなので、いっしょに好きを伝えたい』(角川スニーカー文庫)。

©︎mihoko-san

日本のアニメや漫画が好きで「オタ活」のためにフィンランドからやってきた留学生を中心に繰り広げられるラブコメディ。作者もフィンランドのいろはを調べた上で、書かれているそうです。

ユ:どうしてフィンランドだったんでしょうね?
ミ:あとがきによると今フィンランドがおもしろそうだと思ったようです。
イ:お店にやってきた若いフィンランドの子たちも漫画とかアニメで日本語を覚えるみたいで、リアルにありそうな設定ですね。ところでミホコさん、本はなんて題名でしたっけ? 笑


旅の思い出を一冊のアルバムに。

次は、岩間さんの報告。手元にあるフィンランドの旅をまとめた手作り写真集をめくりながら「ところでみなさんは、旅の写真なんかを整理してアルバムにする人ですか?」

その写真集は、以前お店のお客さんやスタッフの方から受け取ったものだそうです。フィンランド旅行についてアドバイスをしたお礼だそうですが、どちらもきれいにまとめられていると岩間さん。

フィンランドに初めて行った時の目線や、そこで感じた気持ち、それぞれの興味の対象などが写真に表れていて、改めていいなと思ったそうです。

「ひとつの旅行としてまとまっていると記憶にも残りますよね」とユカさん。先日、文学フリマで購入した手作りの豆本の話をしてくれました。

「7cmくらいの小さな本で、旅の写真集になっているんです。私はウクライナの本を買いました。作家の方に『フィンランドへは行かないんですか?』と聞いたところ『2020年に行く予定だったのですが、行けなくなってしまった』ということでした。」

自分も旅の本をまとめてみたいなと思いました。みなさんもいかがでしょうか?


渾身の記事!?編み物クラブとフィンランドサウナ

記事を2つ公開しました。ひとつは61回目のレポートで予告していた、フィンランドセンター編み物クラブについての記事。もうひとつがフィンランドのサウナについての記事。どちらも渾身の記事となっています!ぜひご覧ください。

フィンランドでは昨日6月11日(6月の第2土曜日)は、ちょうどサウナの日でした。

ちなみに今日6月12日はヘルシンキデイ。都民の日のようなものでしょうか?と配信中に聞こうと思っていたのですが、タイミングを逃してしまいました。1959年から続く記念イベントで、事務局?に登録して市民が自由にイベントを企画したりもできるそうです。

みなさんならヘルシンキの街でどんな企画をしてみたいと思いますか?


水曜日のパンとコーヒーマルシェ

最後に再びユカさんの報告。毎週水曜日に横浜のキッチンスタジオで開催されている「水曜日のパンとコーヒーマルシェ」に行きました。

この日はシナモンロール特集ということで、フィンランドのかもめ食堂風のものから、バターリッチなクロワッサン風、米粉のグルテンフリーのものまで、シナモンロールづくしのイベントだったそうです。また主催者の方も北欧好きで、今後北欧関連の企画などができたらと話されていたとか。

「パンの話を聞いていたらお腹が空いてきましたね」とミホコさん、最後に参加者のみなさんへアンケート。「この配信を聞く前に朝食をいただいているという方はいらっしゃいますか?」

結果は30名中、6名。「食べながら聞いている人」という選択肢も入れればよかったとミホコさん。内緒ですが、自分は食べながら参加していました、笑。


── なかなか天候の定まらない日が続きますが、みなさんのフィンランドアンテナの感度はまったく衰えません。きっと夢の中でもフィンランドのことを考えているはず!それでは今回はこの辺で、次回もお楽しみに。

text:harada

#63|Brown Mushrooms – Shonen Knife