その緯度の高さから季節によって日照時間に大きな変化のあるフィンランド。冬の12月には南に位置するヘルシンキでも朝9時頃に明るくなってきたかと思うと15時過ぎには薄暗くなります。北極圏のラップランドでは一日中、太陽の出ない極夜(カーモス)になることもあります。

そんなフィンランドで暮らす人たちにとって、長く暗い冬をいかに楽しくリラックスして過ごすことができるかが大切になってきます。そこで今回は、豊かな時間を過ごす工夫やアイデアにあふれた「Visit Finlandがおすすめする冬のフィンランドを楽しめるホテル7選」をご紹介します。


サステナビリティに配慮したハルティア・レイク・ロッジ

Haltia Lake Lodge

ヘルシンキから車で30分ほどのヌークシオ国立公園の敷地内にある「ハルティア・レイク・ロッジ」。2022年のブティック・ホテル・アウォードで、ヨーロッパのベスト・サステナブル・ホテルに選ばれました。

環境に配慮した「ハルティア・レイク・ロッジ」ではほとんどプラスチックを使用せず、100%風力発電で運営されています。2025年にはカーボンニュートラルの達成を目指しています。

Haltia Lake Lodge

別棟の木製フレームにテント生地を張ったロッジ・グランピング(全5棟)では、自然の音に包まれながらゆったりと過ごすことができます。

隣接する「フィンランド自然センター ハルティア」でフィンランドの自然について学んだり、国立公園の中で自然散策やバードウォッチング、カヤック、マウンテンバイクなどを楽しんでみてはいかがでしょうか。冬のシーズンにはクロスカントリースキーも楽しめます。

▶︎ Haltia Lake Lodge


クル・プライベート・リゾートからサイマー湖を望む

Kuru Private Resort

フィンランド南東部、サイマー湖のほとりにある「クル・プライベート・リゾート」は、テレビもWiFiもない大人の隠れ家として “Be Lazy = 怠けること” をおすすめするホテルです。慌ただしい日常から解放されて、最高にリラックスできるようにと、香り、音、素材など細部に至るまでデザインされています。

サウナとスパを備えた20棟のプライベート・ヴィラには、湖を望むレイク・ヴィラと丘の上のネイチャー・ヴィラがあります。すべてのヴィラには壁一面の窓が設置されており、周囲の自然と溶け込むように過ごすことができます。

Kuru Private Resort

サイマー湖といえば、絶滅危惧種のサイマーワモンアザラシを見学するサファリツアーが有名です。冬の季節にはスノーシューやアイススケートツアー、アイススイミングなどを楽しむことができます。

列車や飛行機を利用する場合には、Savonlinnaからホテルへの送迎もあります(ちなみにオプションでWiFiを利用できるということは内緒にしておくといいかもしれません)。

▶︎ Kuru Private Resort


モダンなインテリア、群島地域のザ・バロ

The Bäro

ヘルシンキから1時間ほどの場所にある「ザ・バロ」は、群島地域 Barösund の海に面した崖の上にあります。全20室の宿泊棟のインテリアはモノクロームで統一され、プライバシーを確保するため、チェックイン、チェックアウト、食事サービス、アクティビティの予約をすべてホテル専用のアプリで管理することができます。

The Bäro

直営のレストラン「The Berg」では、地元の食材を使用した森と海をテーマとしたメニューのほか、各地から招いたゲストシェフによる料理を堪能することもできます。

また見晴らしの良い一番高い場所には、貸切もできる大きなサンセットテラスが設けられており、目の前に広がる壮大な夕陽や海の絶景を楽しめます。海辺のサウナからは凍った海へアヴァントを体験することもできるそうです。

▶︎ The Bäro


プライベートにパノラマビューが楽しめるサンタラハティ・リゾート

Santalahti Resort

ヘルシンキから西に1時間弱、Kotka の中心部から5kmの場所にある「サンタラハティ・リゾート」。海と自然に囲まれた素晴らしい景色の中で、豪華なヴィラやアパートメント、コテージにグランピングなど好みに合わせて宿泊施設を選ぶことができます。

Santalahti Resort

なかでも部屋一面の大きな窓が鏡面ガラスになっているサンタ・グラス・ヴィラは、周りを気にせずパノラマビューを楽しめます。プライベートテラスにある専用バスタブで寛ぐこともできます。

冬の期間におすすめのアクティビティは、スノーシューやクロスカントリースキー。スノーシューでは凍った海の上を歩くこともできるとか。海が凍るということも不思議に感じますが、海の上を歩くと一体どんな気分になるのでしょうか。

▶︎ Santalahti Resort


マジカル・ポンドでラップランドの静かな森を体験

Magical Pond

ラップランドの静かな森の中にある「マジカル・ポンド」は、有名なスキーリゾート Ruka から約8kmのところにあるコテージ村です。今年12月には新しいレストラン「Hut Restaurant Kataja」もオープンしました。

森の中に間隔を空けながら建つモダンなスカンジナビア・デザインのコテージ。晴れた日にはオーロラの舞う満天の星空を眺めることができかもしれません。明かりを落としてベッドの上からオーロラを眺めれば、宇宙に浮かんでいるかのように感じるのではないでしょうか。

Magical Pond

また運が良ければ森の中でトナカイやヘラジカにも出会えるそうです。近隣にある「Kujala Reindeer Farm」では、トナカイのソリやトナカイヨガを体験することもできます。「マジカル・ポンド」へのアクセスは Kuusamo と Rovaniemi から出ているシャトルバスでどうぞ。

▶︎ Magical Pond


詩情と歴史を感じるルノ・ホテル

Runo Hotel

Porvoo 旧市街の入り口にある「ルノ・ホテル」は、1912年に建てられたアール・ヌーヴォー様式のヴァルティモンタロという歴史的建造物を宿泊施設として利用しています。

「RUNO」とはフィンランド語で「詩」のこと。ホテルのあるこの場所には、かつてポルヴォーの最初の宿とされるアステニウスがありました。フィンランドの国民的詩人J.L.ルーネベリが初めてポルヴォーを訪れた際に宿泊したといわれています。またヴァルティモンタロの天井にはフィンランドの民族叙事詩『カレワラ』の英雄ワイナミョイネンの顔が描かれた照明もあります。

Runo Hotel

ホテルでは今年の春から、様々なアーティストたちによるアート作品の展示「RUNO Biannual Exhibition」も開催しています。フィンランドの伝統とモダンな北欧デザインの融合したホテルで、フィンランドの歴史や芸術に触れてみてはいかがでしょうか。

▶︎ RUNO Hotel


IGLUX、桟橋の上のガラスキャビン

IGLUX

ヘルシンキの中心部からトラムで20分ほど、Munkkiniemi 地区にある「ヒルトン・ヘルシンキ・カラスタヤトルッパ」。2022年10月からラーヤラハティ湾の桟橋の上に設置された12角形のガラス製キャビン「IGLUX」に宿泊することができるようになりました。

全面のガラス窓から、海辺の美しい夕陽を眺めたり、素晴らしい星空を見上げてみてはいかがでしょうか。専用の階段から直接海に入ってリフレッシュすることもできますが、冬の季節にはホテルの温水プールやサウナでリラックスするのも良いかもしれません。

宿泊の際には、アルヴァ・アールトの自邸やアトリエ、ディドリクセン美術館などへのアクセスも良いのでぜひ訪ねてみてください。

▶︎ Hilton Helsinki Kalastajatorppa


冬至を迎えこれから少しずつ日が伸びていきますが、まだまだ暗い冬が続くフィンランド。それでも今この季節でしか感じることのできないフィンランドの自然や景色があるのではないでしょうか。

周りが暗いからこそ小さな光が明るく感じられるように、冬の寒さや冷たさが人や場所のあたたかさをより伝えてくれるのかもしれません。今回ご紹介したホテルを参考に、フィンランドの冬の旅をもっと楽しんでみませんか。

text: harada
画像・資料提供:Visit Finland

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Visit Finland(フィンランド政府観光局)

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