阪急百貨店うめだ本店の「北欧フェア」が初のオンライン開催
フィンランドはじめ北欧各地より、選りすぐりのアイテムが集まることで人気の阪急百貨店うめだ本店「北欧フェア」。3回目を迎える今年は、新型コロナウィルス拡散防止の観点から初のオンライン開催となります。
冬が長く、室内で過ごす時間の占める割合が多い北欧の暮らし。そんなライフスタイルの中から、北欧の人たちは家の中での暮らしを楽しくするモノやアイデアを豊富に蓄えてきました。一方、この一年あまり、わたしたちの暮らしもすっかりインドア中心に変化しつつあります。そして、そのことにより、わたしたちのなかではいま、家での暮らしを見直し、充実させたいというニーズがかつてないほど高まっているように思われます。
この「北欧フェア2021」では、そんなわたしたちがいま本当に必要としているアイテムの数々を、北欧発の30あまりのブランドから厳選して紹介しています。ここでは、そうしたアイテムのうち特にフィンランドのブランドのものを中心に、「おいしいダイニング」「心地いいモノたち」、さらにここ最近注目の「サステナブルライフ」という3つのカテゴリーから見てゆくことにしましょう。
ミルクの旨みと独特の歯ごたえでフィンランドの人びとを虜にするレイパユースト
フィンランドを旅したことのあるひとなら、このキュッキュツという歯ごたえが楽しい焼きチーズ「レイパユースト」をどこかで口にしているかもしれません。日本ではほとんど手に入らないこのレイパユーストが今回「北欧フェア」に登場、自宅からかんたんにお取り寄せできます。
レイパユーストというと、まず特徴的なのがその形状。平たく伸ばし、さらに300℃ほどの高温で焼き目が付くまで焼き上げたその姿はちょっとインド料理のナンのようですが、さらに口に入れるとキュッキュッという独特の食感に驚かされます。クセもほとんどなく、さまざまなお料理にアレンジして使うことができます。
フィンランドの北部で好んで食されているこのレイパユーストですが、現地ではとろっと甘いラッカ(クラウドベリー)のジャムを添えたり、風変わりなところではサイコロ状に刻んでコーヒーの中に入れて楽しんだりします。家飲みのおつまみとしてはもちろん、刻んでカレーなどに入れればその食感がアクセントになりお子様からもよろこばれることでしょう。
ほかにも、やさしい味わいが並ぶおいしいダイニングでは、ヤギの乳からつくられるブラウンチーズなどローカルな素材にこだわり、製造から梱包まで一貫して自社工場でおこなうノルウェーの「フョーク・チョコレート」、ノーベル賞の晩餐会で供されることでも有名なスウェーデンの「ティーセンター・オブ・ストックホルム」の紅茶や、厳選した素材からていねいにつくられる「パーランス・コンフェクティール」の繊細でシンプルな手作りキャラメルなど目移りしそうなラインアップでいっぱいです。
毎日使いたい、長くそばに置きたい北欧の心地いいモノたち
ヌータヤルヴィは、200年以上の歴史を誇るフィンランド最古のガラス工場。そのヌータヤルヴィでひとつひとつハンドメイドでつくられている「Rulla(ルッラ)」は、ちいさな季節の草花を生けたりアロマオイルを入れて楽しんだりするのに適当な愛らしいガラス瓶です。
この「Rulla(ルッラ)」をデザインしたマルック・サロは、ヌータヤルヴィのほかにもアーリッカやイッタラなどフィンランドを代表するブランドから作品を発表しているほか、数多くのプロジェクトでも活躍する現代のフィンランドデザイン界を担うアーティストのひとり。2015年には、「フィンランドデザインの良心」ともいわれるカイ・フランクの名を冠した賞も受賞しています。とりわけ、この「北欧フェア2021」にあわせて特別に用意された限定カラーにも心惹かれます。
一方、長い歴史を誇るフィンランドの名窯「アラビア」にも絵付けで作品を提供しているアーティスト、ピーア・ケト。動植物やキノコ、魚など森の自然をモチーフとしながらもどこかファンタジーあふれるイラストは、つねに自然と共にあることを望むフィンランドの人びとの感性を反映しているかのようです。小物も便利に収納できる内ポケットつきで普段使いにも活躍してくれそう。ほかにも、スウェーデンの人気テキスタイルブランド「ヒルダ ヒルダ」のキッチンアイテムなど、おうち時間を楽しくしてくれるアイテムが勢揃いです。
洗練された北欧デザインでサステナブルな暮らしをはじめる
マカロンのようなころんとした形状がかわいいフィンランド生まれの室内水耕栽培ステーション「プラントゥイ」。このスターターセットがあれば、かんたんなステップで葉物野菜やハーブなどを室内で栽培することができます。食卓を彩る日を心待ちにしながら日々の成長を見守る。そんな営みを通して、知らず知らずスローな生活にシフトするというのもよいかもしれません。ほかにも、ヨットの帆や廃棄された自動車のシートベルトなどさまざまな再利用可能な素材から生み出されたデンマークの「グリュンバッグ」は、環境に配慮した暮らしを大切にする北欧らしい実用性とサステナビリティをあわせもったアイテムです。
これまで、現地からデザイナーやシェフを招聘し「本物が体験できる」ことにこだわり開催されてきた阪急百貨店うめだ本店の「北欧フェア」。2021年はオンライン開催となってしまいましたが、会期中にはスウェーデンとオンラインで結んでのワークショップやフィンランドのコーヒー文化にフォーカスした動画コンテンツなど、この催事ならではの企画もさまざま用意されています。
大阪に出向かずとも、自宅のPCやスマホから気軽にショッピングを楽しんだりイベントに参加したりすることが可能になった今年の「北欧フェア」で、自宅にいながら心地よい北欧の夏に思いをはせてみてはいかがでしょう。
阪急百貨店うめだ本店「北欧フェア2021」オンラインストアで開催
2021年5月18日(火)18:00〜2021年5月30日(日)
北欧フェア2021|阪急うめだ本店ウェブサイトはこちら
text:iwama