Hyvää matkaa〜リアルな旅はもうすぐそこに

フィンツアーが贈るイベント「フィンランド大使館『メッツァ・ パビリオン』Day trip ~ Hyvää matkaa ~」

海外への旅がままならない中、いま“日本でいちばんフィンランドを感じられる場所”と評判の「メッツァ・パビリオン」。東京・南麻布にあるフィンランド大使館の敷地内に建つ期間限定の施設です。

そのメッツァ・パビリオンで、11月3日(水祝)「フィンランド大使館『メッツァ・パビリオン』Day trip ~Hyvää matkaa~」と題するイベントが開催されました。これは、主催の北欧旅行フィンツアー がコロナ禍にも現地の息づかいを届けようと続けてきた配信イベント「フィン!LIVEツアーチャンネル」のいわばリアル版といえるもの。

会場のメッツァ・パビリオンには、集まった人たちの「待ちきれない!」という思いが充満し、楽しくも熱い3時間の“小旅行”となりました。ここでは、大人気につき急きょ追加された「朝の部」の模様をお伝えします。


当日は、祝日の朝9時過ぎという時間にもかかわらず、フィンランド好きのみなさんでメッツァ・パビリオン2階の会場はすでに満席状態。おひとりで参加されている方の姿も多く、リアルな旅への期待感が伝わってきます。

そんな雰囲気の中はじまったイベントは、北欧旅行フィンツアーの美甘小竹(みかも しの)さんの進行のもと、それぞれの分野のスペシャリストがかわるがわる登場しフィンランドの旅をより楽しむための基本情報やとっておきの知識を披露してゆくというスタイルでした。


Finnair A350

最初に登壇したのはフィンエアー東京支店の北川昌彦さん。フィンランド航空の歴史に始まり、現在機材として使用されているA350の特徴、また気になる感染症対策や今後の運行プランなどかなり詳細に最新状況の説明がありました。

また、環境への配慮という点でも積極的な取り組みをおこなっているフィンエアー。空の旅を楽しみながら、最短最速の直行便を選んだり手荷物の量を抑えることでわたしたちひとりひとりも環境への負荷を減らすことにひと役買えるという「なるほど!」という提案もありました。


続いて登場したフィンランド大使館商務部の沼田晃一さん、ノーラ・シロラさんのおふたりは、フィンランドの基礎知識にはじまりサウナやベリー摘みといったフィンランドならではのアクティビティの紹介、さらにはKotoiluと呼ばれるフィンランド流おうち時間の過ごし方についてのお話などありました。

春や秋など四季折々の自然に寄せるフィンランド人の思いには、どこか日本人の自然観にもつながるものがあるようです。まだまだみなさんに伝えたいことはたくさんある、そんなノーラさんによる楽しく熱いプレゼンテーションでした。


Northern Lights in FINLAND by Visit Finland

ところで、秋冬のフィンランド旅行でもっとも人気のあるアクティビティといえば、やはりなんといってもオーロラ観測でしょう。3番目のスペシャリストは、「オーロラ王子」との異名をとるフィンツアーの三輪哲也さんの登場です。さすが「オーロラ王子」、なんとツアー添乗時のオーロラ遭遇率はいまのところ100%なのだとか。

その三輪さん曰く、ことし2021年はオーロラの「あたり年」。せっかくの「あたり年」にフィンランドに行けないとはなんとも寂しい限りですが、赤や緑といったオーロラの色による違いや出現のメカニズムを理解することで、運まかせではなくオーロラに遭遇する確率を高めることができるという「発見」もありました。ほかにも、豊富な添乗経験にもとづくオーロラ観測スポットの選び方など実践的な話もあり、もし一生に一度はオーロラを見てみたいというひとはぜひ機会をつくって「オーロラ王子」の解説に耳を傾けてみるのがよいでしょう。


休憩をはさんで、最後は「フィン!Liveツアーチャンネル」のダイジェスト版がフィンツアーの美甘さん、一筆直子さんおふたりの解説付きで上映されました。

今回は、時間の関係で日本人に人気の4都市ヘルシンキ、タンペレ、ナーンタリ、そしてロヴァニエミのみの紹介にとどまりましたが、それでも自然や街の景観、エリアごとの個性からはさまざまなひとの嗜好に応えてくれるフィンランドという国の「引き出しの多さ」が窺い知れました。映像を含めたプレゼンテーションに、ますますリアルな旅への期待も高まります。

また各パートではフィンランドに関するクイズコーナーも。非売品のレアグッズや日本では入手できないアイテムなど豪華な賞品に会場もいっそう盛り上がっていました。


今回の「フィンランド大使館『メッツァ・パビリオン』Day trip~Hyvää matkaa~」 では、トークイベントのほかにもショッピングや記念写真の撮影パネルなど参加した人たちが楽しめるさまざまな趣 向が凝らされていました。

日本ではなかなか手に入らないフィンランドのお菓子やジャム、はちみつ、お酒などを購入できる 「Home of Finland」。特別に設置された撮影パネルは、なんと今回のイベントのためにわざわざ埼玉県飯能市のムーミンバレーパークから運んできたものとのこと。また、初の出張出店となるムーミンスタンドで参加者全員に「ニョロニョロのたね」がふるまわれました。


ここしばらく、渡航再開のめどが立たない中でのイベントはどうしても「旅心を満たす」ことに焦点を当てたものが多かったですが、今回の「フィンランド大使館『メッツァ・パビリオン』Day trip~ Hyvää matkaa~」は感染拡大の沈静化の兆しや新しい生活様式の普及を受け、ひさしぶりにリアル旅 への期待を感じさせるワクワク感あふれる内容になっていたのが印象的でした。笑顔で 「Hyvää matkaa!(すてきな旅を!)」と声をかけあう日々も、もうすぐそこまで来ているのかもしれません。

text : iwama