子どもと楽しむフィンランドの夏

Emilia Hoisko / Visit Finland

家族と休暇を過ごすことの多いフィンランドでは、子どもたちと一緒に楽しめる場所や観光地がいくつもあります。

首都ヘルシンキには60以上の無料の遊び場があり、ベビーカーに乗った6歳未満の子どもを連れて公共交通機関を利用する場合、無料*になります。また国鉄VRの長距離列車には、子ども用のプレイエリアやベビーカー置き場のあるファミリー車両があり、安心して旅行を楽しむことができます。

 *ヘルシンキ交通局のバス, トラム, 地下鉄, 市営フェリー(Prams|accessibility|HSL.fi)

そこで今回は、ムーミンワールドを出発点に、ロヴァニエミのサンタクロース村まで、フィンランドを南北に縦断する旅へとみなさんをお誘いします。子どもと一緒に家族連れで楽しめる、また大人も子どもに戻って楽しめるような、フィンランドならではの夏をぜひお過ごしください。

kids-map

① ムーミンワールド 30周年
② 博物館で遊ぼう
③ 歴史探索におすすめスオメンリンナ
④ ヌクラでモッキ体験
⑤ コリ国立公園の大自然
⑥ ビーチを満喫ナッリカリ
⑦ 夏のサンタクロース村


① ムーミンワールド 30周年

TM & Dennis Livson

まず、みなさんをご案内するのは、夏季限定のテーマパーク「ムーミンワールド」。今年30周年を迎えます。

6月11日から始まる今季は、ニョロニョロの洞窟(Hattifatteners’ Cave)、マドラーとフィジーの小さな家(Muddler and Fizzy’s Jar)、トゥーティッキの釣りあそび(Too-Ticky’s Fishing)といった新しいアトラクションがお目見えします。

ムーミンワールドは、ナーンタリ旧市街に隣接するkailoという島にあるため、アトラクションやイベントだけでなく、島の自然も存分に楽しむことができます。

トーベ・ヤンソンが暮らしたフィンランドのムーミンワールドを訪れて、ムーミンたちと触れ合ってみれば、ずっと深くムーミンの世界を理解することができるのではないでしょうか。アクセスは、トゥルクからバスで。

▶︎ www.moominworld.fi


② レイッキ博物館で遊ぼう

Visit Finland

お次は、レイッキ博物館(Museo Leikki)。フィンランドの遊びやおもちゃ、子ども時代をテーマとしたエスポーのタピオラ地区にある博物館です。

「Leikki」とはフィンランド語で「遊び」。以前はヘヴォセンケンカおもちゃ博物館(Lelumuseo Hevosenkenkä)として知られていましたが、今年2022年、すべての年齢層が楽しめる体験型施設へとリニューアルされました。

遊びというものは時代が変わってもその楽しさは変わりません。そして大人も子どもも関係なく、遊びを通して理解し合えることもあるはずです。また子どもの頃の純粋な気持ちを取り戻すことができるかもしれません。

お隣は、エスポー近代美術館EMMAやエスポー市立博物館などの文化施設の入るウィージーエキシヴィションセンター(WeeGee-talo)なので、一日中ミュージアムで過ごすこともできます。アクセスは、ヘルシンキから地下鉄で。

▶︎ museoleikki.fi/en/


③ 歴史探索におすすめスオメンリンナ

Jussi Hellstén

そしてひとまず首都のヘルシンキへ。マーケット広場からフェリーで20分、スオメンリンナ(Suomenlinna)という要塞の島があります。

スウェーデン統治下の1748年に建設が始まったスオメンリンナは、ロシア領、フィンランド領と移り変わり、その歴史からユネスコの世界遺産に登録されています。

現在約800人が暮らすこの島は、フィンランドで最も人気のある観光地です。6つの博物館にアートスペース、レストランやカフェ、ガイドツアーなども楽しめます。島内の移動は徒歩となりますが、ベビーカーや車椅子でも移動しやすいルートがあります。

今そこにある幸せな暮らしは、さまざまな苦難を乗り越えてきた過去の歴史からの贈りものです。後世にその贈りものを受け渡すためにも歴史を学ぶことはとても大切なことではないでしょうか。

▶︎ www.suomenlinna.fi/ja/


④ ヌクラでモッキ体験

Harri Tarvainen

さて今度はヘルシンキから北へと向かいます。

みなさんは、フィンランドの夏と聞いて、どんなことを思い出しますか? サウナやバーベキュー、なんといっても湖のそばのサマーハウスではないでしょうか。自然の中で目覚める朝は、なにものにも変えられない豊かな気持ちになるはずです。旅行者でもそんな体験ができる場所が、ヌクラ(Nukula)です。

ヌクラは、フィンランドで2番目に大きな湖であるパイヤンネ湖のほとりにある家族経営のゲストハウス。フィンランドでモッキ(mökki)と呼ばれるコテージに宿泊することができます。

こちらでおすすめなのが、自然の音しかしない静寂の中を歩くサイレンス・トレイル。地元の新鮮なオーガニックフードや本格的なサウナで、フィンランド流の夏を過ごしてみてはいかがでしょうか。アクセスは、ユヴァスキュラ駅から車で30分、送迎の手配も可能です。

▶︎ en.nukula.fi


⑤ コリ国立公園の大自然

Jussi Hellstén

そして北西へ。昔ながらのフィンランドの面影を残すカレリア地方のコリ(Koli)へと向かいます。

コリの美しい大自然は、フィンランドの多くの芸術家たちのインスピレーションの源になってきました。ピエリネン湖を望むコリ国立公園では、6月に草原の花々が満開の季節を迎えます。

冬の長いフィンランドでは、春から夏へと急ぎ足で季節が進みます。その瞬間を大自然の中で身体いっぱいに感じられる今、ぜひ訪れてみたい場所です。

そしてコリの夏は、文化の夏でもあります。Lieksa Brass Week、Monola Festival, Theatre Koli, Pielinen Soi Festival といった音楽に演劇、アートなどのイベントが数多く開催されます。スケジュールに合わせて予定を組んでみてはいかがでしょうか。アクセスは、ヨエンスー駅からバスで。

▶︎ www.koli.fi/en/koli


⑥ ビーチを満喫ナッリカリ

Visit Oulu

さらに北へと足を伸ばしましょう。ボスニア湾北部の都市オウルには、「北のリヴィエラ」とも呼ばれるナッリカリ(Nallikari)のビーチがあります。

その砂浜からは対岸にあるスウェーデンの方向へと沈んでいく美しい夕陽を眺めることができます。子ども向けの遊具やペダルカー、浅瀬でのパドリング、ミニゴルフなど家族で楽しめるスポットでもあります。

オウルの中心街までは徒歩でも移動できますが、夏には子どもたちに人気のPotna-Pekkaという連結バスが走ります。またリゾート施設のナッリカリ・ホリデイヴィレッジには、コテージやヴィラ、キャンプ場、そしてマヤッカ(Majakka)とウラッパ(Ulappa)というプライベートサウナもあります。

ちなみに、あのエアギター世界選手権の決勝(8月24日〜26日)が行われるのもオウルです。今年はどんなパフォーマンスが見られるでしょうか。

▶︎ visitoulu.fi/ja/tuote/nallikari-7/


⑦ 夏のサンタクロース村

Visit Rovaniemi

旅の最後に向かうのは、北極圏。ラップランドのロヴァニエミにあるサンタクロース村(Santa Claus Village)では、冬だけでなく夏にもサンタクロースに会うことができます。

誰もが一度は、夏のあいだサンタクロースはいったい何をしているのだろうと疑問を持ったことがあるのではないでしょうか。その謎をサンタクロース村でぜひ解き明かしましょう。

サンタのトナカイやハスキー犬たちのいる公園や、北極圏のハイキング、クリスマスツリーの森をめぐるガイドツアーなど、夏ならではの楽しみ方ができるのではないでしょうか。ヘルシンキから夜行列車サンタエクスプレスで行くことができます。

▶︎ santaclausvillage.info/summer-arctic-circle/


フィンランドの夏の旅はいかがでしたか。気になる夏の過ごし方は見つかりましたでしょうか?

フィンランドへまず最初に訪れるとしたら夏がおすすめだとよくいわれます。それはフィンランドで暮らす多くの人たちにとっても待望の季節だからなのかもしれません。

夏の季節にぜひ家族や友人とフィンランドを訪れてみてください。素敵な旅になりますように。

text: harada
資料提供:Visit Finland

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