#050 穏やかな場所

ここ東京の外れではもう早咲きの桜が咲いています。だいぶ春めいてきました。そんなこんなで今回は4人ともいつもの部屋を出て、いろいろな場所からの参加となりました ──

Moi!フィンランドをもっと好きになる50回目のレポートをお届けします。メニューはこちら。

+ サウナから〜Marimekko Botanical Garden
+ 仕事場から〜UOMI
+ 雪山から〜カイヤ&ヘイッキ・シレン
+ 森から〜オープンダイアローグ


サウナから〜Marimekko Botanical Garden

松屋銀座で開催中の「Marimekko Botanical Garden – Prints Inspired by Nature」へ行ったというゆかさん。会場に吊り下げられた大きな布にマリメッコのプリントデザインがアニメーションで投影され、アンビエントミュージックの流れる中、マリメッコの世界を体感するというもの。

同じフロアにリニューアルされたばかりのマリメッコの店舗があり、松屋銀座の入り口にはこれまた大きなディスプレイが展開されています。会期は4月18日(月)までということなので、ご都合のつく方はぜひ出かけてみてはいかがでしょうか。

そんなゆかさんが今日いた場所というのが、なんとサウナの前!『ゆおっぽらっり』の相方のマイキさんが、ご自宅をリノベーションしてつくられたサウナとのことでした。「ロウリュしてみます?」というゆかさんに「ぜひぜひ」と岩間さん。

じゅわわわわわわわぁ〜〜〜〜と聞こえてくる音を聞きながら、参加していたみなさんも空想の湯気の行方を見上げていたのではないでしょうか、笑。「ととのいましたね」と岩間さん、素晴らしい想像力!

そのマイキさんがもうひとつ参加されているのが『Suosikkisi』。フィンランド語で「あなたのお気に入り」という意味。いま Suosikkisi では100名の思い出エピソードを集めて、一冊の本を作るというプロジェクトを進めています。フィンランドの思い出をお持ちの方はぜひ以下のページよりご応募ください。いろいろな魅力のあるフィンランドなので好きになる理由も人それぞれたくさんあると思います。素敵な一冊になりますように。


仕事場から〜UOMI

フィンランド好きの理性を試される現場に遭遇したという岩間さん。街を歩いていると目の前に止まっていた一台のトラック。その車体に書かれていたのが「UOMI」という文字。フィンランド好きならば、それを見た瞬間『S』を先頭に書き足したくて仕方がなくなるはず。もしその時、手元にスプレー缶を持っていたら書いてしまっていたかもしれないと岩間さん、笑。

岩間さんが気になって調べてみたところ、それは有限会社うおみという運送会社のトラックで創業者の名前が魚見さんだったそうです。そして「以上、今週のフィン活でした!」と言い切る岩間さん。どうやって話題を広げたらいいのか途方に暮れてしまいました。

そこですかさず「ウオミさんって苗字多いのですかね?」とゆかさんのフォロー。もし名前がシゲルさんとかセイジさんだったら、S.UOMIでいいかもとぼんやり考えていた自分でした。


雪山から〜カイヤ&ヘイッキ・シレン

そして、みほこさんがいる場所というのが、とある雪山。ご友人とのスキー旅行先からの参加でした。

イ:スキーといえば、フィンランドではクロスカントリーは一般的だと思うのですが、ダウンヒルに関してはどうですか?
ミ:スキーヤーやボーダーも多いですね。ラップランドやアルプスなどへ行って楽しんでいるようです。
イ:なるほど、海外へ。
ミ:北海道はパウダースノーで雪質が良いと有名なので日本に来る人も。
イ:ああ、ニセコとか。
ユ:みほこさんは毎年スキーに行かれるんですか?
ミ:ええ、そうですね。
ユ:スキーは子どもの頃に1回だけで。雪のあるところに行きたいです!
イ:岩間さん、ミ:みほこさん、ユ:ゆかさん

ちなみに、スキーについて以前みほこさんにお聞きしたところ、スピードは平気とのことなので、なかなかの腕前だと思われます。

次に紹介してくれたのが、表参道のアルスギャラリーで開催中の展示会「カイヤ&ヘイッキ・シレン〜日本文化を尊重したフィンランドスタイル」。シレン夫妻は日本の建築からも影響を受けており、日本でも設計を行ったそうです(残念ながらすでに取り壊されているそう)。

今月17日には展示会のキュレーターによるオンライントークイベントが開催されるので、それを見てから行こうと思っていたとゆかさん。みんなそう考えていて混むかもとみほこさん。自分もトークを聞いてから行こうと思っていました、笑。

そんなみほこさんからお知らせです。3月18日(金) 午後10時に「フィンランドをもっと好きになる外伝・おちゃべり会」が再びやってきます。今回のゲストは千駄木のJuhla Tokyoで調理を担当されているMaijaさん。お時間の合う方はぜひ聴いてみてください。自分も楽しみにしています。

▶︎「フィンランドをもっと好きになる」外伝・おちゃべり会 3月の巻


森から〜オープンダイアローグ

暖かくなってきたので自分も今日は森からの参加です。今回は、森下圭子さんのトークイベント「フィンランドで見つけた対話、好奇心、おもてなし〜自分の声を聴くための日常と、自分の声を届けるための日常」を聴講した話をしました。

みなさん森下さんについてはご存知だと思うのでご紹介は省きますが、森下さんのお話で自分がいちばん印象に残ったのがオープンダイアローグについてです。「開かれた対話」と訳されるオープンダイアローグは、1980年代に西ラップランドのケロプダス病院で開発された精神医療で用いられる治癒の方法です。薬物治療ではなく対話を続けることで症状を改善していくことができるというところから、精神科医の斎藤環さんを中心に日本でも注目を集めています。

▶︎ WHOがグッドプラクティスと認める「オープンダイアローグ」は、日本の精神医療を変えるか?

森下さんの話を聞きながらオープンダイアローグはフィンランド的ではあるけれども、他にも似たような思想があったことを思い出していました。それは写真家田村尚子さんの『ソローニュの森』という本で知ったフランスのロワール=エ=シェールにあるラ・ボルド病院のこと。ジャン・ウリやフェリックス・ガタリを中心にして1951年に設立されたその病院では精神病患者の方々が閉ざされた環境ではなく自由な共同生活をおこなっています。

▶︎ 「正常」とは何ですか?:伝説の精神病院「ラ・ボルド」で写真家・田村尚子が写した問いかけ

そこでさらに思ったのが「居場所」のこと。居場所があることで救われることや居場所がないことで救われないことがあるのではないでしょうか。もしかしたら心の病は環境がつくり出している面もあるのかもしれません。自分の子どもの頃のことを思い出しても、もっと緩やかな居場所(おおらかな許容する空気)があったように感じます。

森下さんのトークイベントの内容については他にもいろいろな興味深い話を聞くことが出来たので、後日レポートのようなかたちで残したいと考えています。

また今日の配信では、森下さんから聞いたエピソードがMoiのロゴの由来のひとつでもあることを岩間さんに話してもらいました。とても好きなお話なので、これまでにも何度も話してもらっているのですが、自分はうまく話せません。岩間さんから直接聞いてみてください!


── ここでは、そんな「居場所」をつくることが、Moiでやりたいことのひとつですとお伝えしておきます。応援してね!!それでは今回はこの辺で、次回もお楽しみに。

text : harada

#041|Quiet Place – Bert Bacharach