今回はうっかり配信の告知を忘れてしまいました。。あ、これでは伝わらない。Clubhouseで毎週日曜日朝8時にフィンランド好きが集まって報告会のようなものをしています。聴いてもらえるとうれしいです ──
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Moi!フィンランドをもっと好きになる46回目のレポートをお届けします。メニューはこちら。
+ アイスホッケー = フィンランド : 日本
+ 神話 × ミーラ・ウェスティン
+ 大阪 + 名古屋 + パンヌカック
+ コロンバス < エリエル + エーロ
+ 往復書簡 ≒ ほの暗い永久から出でて
+ 追記
アイスホッケー = フィンランド : 日本
まずはオリンピックの話題から。12日に開催された女子アイスホッケー準々決勝フィンランド対日本。試合をテレビ観戦したというみほこさん、ゆかさん、岩間さん。「スピードが違う、うまさが違う、体格が違う、強さが違う」と3人とも声を揃えていました。
みほこさんは朝から準備していたフィンランド代表のユニフォームを特等席にかけて応援。休憩時間に流れた対中国戦の予選試合は安心してみれたと。
岩間さんは「もうやめてあげて」って感じでしたね。「フィンランドのゴールキーパー、アンニ・ケイサラと喧嘩したら3秒で負ける」。
すかさず「だめだめ喧嘩しちゃ」とゆかさん。パックのスピードが早すぎて目が追いつかないので矢印とかをつけてほしい。観客がいると雰囲気でゴールしたかどうかわかったりしますけどと。
結果は7対1でフィンランドの勝利。自分が無言だったのは観ていなかったからです、笑。
神話 × ミーラ・ウェスティン
表参道のアルスギャラリーでミーラ・ウェスティン『Mythical|神話』を観てきました。イラストを手がけた児童文学『Radio Popov』がフィンランディア・ジュニア賞(2020年)を受賞した注目のイラストレーターです。
今回のテーマになっている「神話」というのは一体どういうものだろう? 民間伝承の生き物だそうだけれどフィンランドにそれらをまとめたような「神話」が存在するのか、それとも無関係にそれぞれ存在しているのか謎だったのですが、以前アーティストトークを観たというゆかさんによると、それら生き物の姿かたちは作者ミーラさんが創造したものだそうです。
ちなみのこのアルスギャラリー。ラプアンカンクリ表参道から徒歩1分の場所ということでお店にも寄らせていただきました。
現在「HerkulLinen/食とリネン」というストアイベントでテーブルセッティングなどを見ることができます。食器はイッタラ表参道ストアから、そして家具はアルテックからお借りしているということで、そのお店同士の関係性がとてもいいなあと思いました(イベントは2月20日まで)。
大阪 + 名古屋 + パンヌカック
そしていつもアクティブなゆかさん。今週はまず大阪の阪神百貨店で開催中の kauniit asiat のポップアップショップへ。現在オンラインだけの営業だけれど、このままお店として残ってほしいといっていました。
またお隣にはロバーツコーヒーも出店しています。ゆかさんはルーネベリタルトをいただいたそうです。
そして名古屋の rajakivi というカフェへ。パンヌカックやオフカイセットなどもメニューにあるそうです。パンヌカックはオーブンで焼くパンケーキ。もちっとした食感が特徴。かつて cafe moi でも出していたことがあったのですが、パンケーキと聞いて思っていたのと違うと感じるお客さんがまだ多かったようで、メニューとしては定着しなかったそうです。早すぎましたねとみほこさん。
コロンバス < エリエル + エーロ
岩間さんが紹介するのは日本では2020年に公開された映画『コロンバス』。インディアナ州の小都市コロンバスを舞台にした3組の親子の物語です。
1組目は韓国系アメリカ人青年とその父親の建築学者。不仲で離れて暮らしていましたが父が倒れたという報せを聞き、コロンバスにやってきました。2組目は建築好きの大学生とその母親。薬物依存の母を見守るため夢を諦めようとしていました。ストーリーはそれぞれの親子の心の行き違いが解けていくというもの。
3組目というのが、エリエルとエーロのサーリネン親子。仕事を求めて心機一転渡米したサーリネンでしたが、現在も二人の建築が残されていること。そして、それらの美しい建築がコロンバスの街に流れる通奏低音のように人の心を癒す存在として描かれていることに、フィンランド建築が好きな自分としてはうれしいと岩間さん。
往復書簡 ≒ ほの暗い永久から出でて
みほこさんが紹介してくれたのが『ほの暗い永久から出でて』(上橋菜穂子・津田篤太郎 著/文春文庫)。映画化もされた『鹿の王』を執筆するにあたって、上橋さんが医師などにインタビューする機会があったそうです。この本は、そこで医師の津田さんと交わした往復書簡が一冊になったもの。
その津田さんがこの時期になると毎年聴きたくなるというのが「シベリウスの交響曲第2番」。ちょうど三寒四温となる今頃の季節の手紙にあったそうです。そこで試しにシベリウスを聴いてみたというみほこさん。実際のフィンランドの気候を知っているみほこさんとしてはちょっとちがうかなと思ったそうです、笑。
文化人類学者としての顔も持つ上橋さん。自分は『隣のアボリジニ』(ちくま文庫)という本が好きだったので、今回紹介してもらった本も読んでみたいと思っています。
またフィンランドでも往復書簡の本がいくつか出されているそうです。みほこさんが紹介してくれたのがユハ・イトコネンとキェル・ヴェストという二人の作家による『7+7』。
今回の配信の最後に岩間さんが「オンラインなどあるけれど、やはりリアルなものに戻る」と言っていたように、誰かと直接話をしたり、手紙のやり取りをしたりすることでしか伝わらないものがあるなあと思いました。
追記
みほこさんより、ミーラ・ウェスティンが描いたフィンランドの神話の生き物たちについて教えていただきました。「フィンランド語には、妖精や守り神に住んでいる場所ごとに固有の名称があるのです。妖精族〜科のような感じでしょうか」
今になってハッと気づいたのがみほこさんが監修された『フィンランド・森の精霊と旅をする』(リトヴァ・コヴァライネン、サンニ・セッポ著/柴田昌平訳/プロダクション・エイシア)。そういえば、本の中に森の精霊たちの名前が並んでいたのでした!
── それでは今回はこの辺で、次回もお楽しみに。
text : harada
#046|Is It Real? – Bert Jansch