#036 毎日がクリスマスだったら

クリスマスアルバムが好きです。この季節にかぎらず、一年中いつでも聴きます。おめでたい性格だとよく言われるのはきっと、笑。

Moi!フィンランドをもっと好きになる36回目のレポートをお届けします。メニューはこちら。

クリスマスカレンダー
フィンランド初代公使滞日見聞録
フィンレイソン展
フィーカの時間


クリスマスカレンダー

12月といえばクリスマスカレンダー。クリスマスを待ち遠しく思う気持ちを盛り上げるにはぴったりの習慣だと思います。フィンランド語では、ヨウルカレンテリ (Joulukalenteri)。

今年みほこさんはフィンランド赤十字のカレンダーを飾りました。日付の番号の扉を開けるとフィンランドや季節にまつわる絵が出てきます。最近では扉の中にお菓子やチョコレート、サルミアッキが入っているものも。フィンランドでは通常10月末頃に手に入れることができるそうです。

©︎mihoko-san

明日12月6日はフィンランドの独立記念日ということでどんな絵柄が出てくるのだろうと職場の皆さんとひと足先に見てみたというみほこさん。

フィンランドの国旗が出てくると予想していたところ、そこにあったのは2本のキャンドル。フィンランドではその日にあわせて、窓辺にキャンドルを2本飾る習慣があるそうです。

イ:なかなか日本ではクリスマスカレンダーの習慣が広まらないね、お正月の唄(♪もういくつ寝ると〜)があるくらいなのに。
ユ:クリスマスとお正月のカレンダーをつなげたらいいのでは?
ミ:来年はMoiでオリジナルのクリスマスカレンダーを!


フィンランド初代公使滞日見聞録

という本をみほこさんから譲り受け読んでいます。著者グスタフ・ヨン・ラムステットは1919年に初代公使として日本にやってきました。フィンランドがロシアから独立したのが1917年ですから、積極的に他国との外交を進めていた頃だと思います。

どうしてシベリア鉄道(1916年全線開通)ではなく、船でやってきたのかなと疑問に思っていたら、乗船している期間に日本語を覚えるためでは?とみほこさん。当時はいろいろな国をまわって旅をしながら目的地へ向かうのが普通だったのでは?と岩間さん。

ラムステットに関連して、川端康成の小説『浅草紅団』の登場人物のモデルになったフィンランド人姉妹について調べているという岩間さん。その姉妹にラムステットが会いに行ったことがあるそうです。

岩間さんは、姉妹のブロマイドやフィンランドで出版されたラムステットに関する記述のある日本人宣教師とその妻の評伝、そのほかの資料なども手に入れているとのことですので、いつか形になったらいいなと思います。なにか情報がありましたらぜひお知らせください。みほこさんが担当した北欧語書籍翻訳者の会の記事にも出てきます。

▶︎ 「フィンランド」が作品の舞台になっている!

言語学者で大学教授であったラムステットが突如経験のない外交官として来日し、そこで体験したあれこれを記録したこの本。それぞれエピソードがとても興味深いので想像以上に楽しい一冊となっています。読んでみたいという方がいましたら、どうぞお声がけください。

現在、日本フィンランド協会のWebサイトでも販売しています。ご興味のある方はぜひ!

▶︎ Books of 日本フィンランド教会


フィンレイソン展

今週のゆかさんは京都で開催中のフィンレイソン展を観に行きました。フィンレイソンは創業200年になるフィンランドのテキスタイルメーカー。印象的な「象」をモチーフにしたデザインや、ムーミン、トム・オブ・フィンランドなどのプリント製品もあります。

展覧会では、初期の生地見本や服などのパターンが載っている広告、プリント生地にそのデザイン原画、現在のサステナブルを意識した商品などが展示され、賑わっていたそうです。

ゆかさんが泊まったのはMAJA HOTEL。ブロックランプで有名なハッリ・コスキネンがデザインしたホテルです。1階にはCAFE AALTO 2号店があります。朝食のサーモンスープがとても美味しそうです(バターが入っているみたいですね、今度作るとき参考にします!)。

展覧会チケットと宿泊、朝食がついたお得なセットで行かれたというゆかさん。フィンレイソン展(会期は1/10まで)が気になっているという方は検討してみてはいかがでしょうか。

また祇園にあるフィンランディア・バーにも。ゆかさんも言っていましたが「FINLANDIA」という光る看板がなかなか渋いです。


フィーカの時間

そのフィンレイソン展も手がけられているアンドフィーカのYouTube番組「北欧スペシャルトーク:フィーカの時間」に出演した岩間さん。代表の今泉さんと実際にお会いしたのは初めてだったとのことでしたが、収録前の打ち合わせでも雑談のような形で話が盛り上がったそうです。本番でもとても楽しい話が聞けました。アーカイブもありますのでぜひご覧ください。

▶︎ 北欧スペシャルトーク:フィーカの時間

実は自分もいつかのためにと収録現場を見学させていただきました。音声や映像を見ながらカメラのスイッチングと配信ソフトの操作をお一人でするスタッフのEさんが凄すぎました。それでも必要な準備や実際の流れ、カメラの使い方などとても参考になりました。ありがとうございました。

収録が終わってからのおふたりの話もとてもおもしろかったので、いつかまたトークショーなどの機会があればよいなあと思いました。


── フィル・スペクターやスヌーピーの定番アルバムもよいですが、今日の気分はShe & Himの『A Very She & Him Christmas』。でも今回の1曲はおめでたいRoy Woodを、笑。それでは今回はこの辺で、次回もお楽しみに。

text : harada

#036|I Wish It Could Be Christmas Everyday