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#68|おかしな夏







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きょうの一枚 puisto|hiroba


Aakkoset. フィンランドのことば

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テーブルの上のフィンランド

テーブルの上のフィンランド

雨の多い一週間。気温も抑えめだったので、ああこれで今年の夏も終わるのかと黄昏れていたら、なんとまだ7月ではないですか ──

Moi!フィンランドをもっと好きになる68回目のレポートをお届けします。メニューはこちら。

四元康祐「詩探しの旅」
ときめきごはん「大好き♥フィンランド」
大倉純一郎編訳『スオミの詩』
オンラインツアー「フィンレイソンを知る旅」
手作りのシナモンロール
EUフィルムデイズより『アートスとアミン』


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四元康祐「詩探しの旅」

今週、最初の報告はミホコさん。詩人の四元康祐さんによる日経新聞のコラム「詩探しの旅」を紹介してくれました。

内容は、四元さんがフィンランド在住の大倉純一郎さんとご一緒に、時人カイ・ニエミネン(Kai Nieminen)のお宅を訪問した時の話。

ささやかな文章の中に感じるフィンランドのあたたかな空気、そしてそこに流れる静かな時間。友情というもの、そして誰かをもてなすということは、そういった安心感を自然に感じてもらうことなのかもしれないなと思いました。

図書館などで探してご覧になってみてください。日経新間のWeb版でも購読できます(要無料登録)本日(7月17日)のコラムでは、「アイル」という名のサーミの詩人が登場しています、こちらもぜひ。

▶ 「時探しの旅」二日酔いの雅な調べ(日本経済新聞)

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ときめきごはん「大好き♥フィンランド」

次にミホコさんが紹介してくれたのが『ときめきごはん』というコミック誌。その中にフィンランド料理を特集したコーナーがあり、4本の読み切り漫画がありました。

漫画は、一話に一料理。登場するメニューはそれぞれ、ミートボール、サーモンスープ、シナモンロール、カルヤランピーラッカ。

肩肘を張っているひとたちにそんなに頑張らなくてもいいよといったメッセージを伝える時のアイテムとして、これらのフィンランド料理が出てくるそうです。「やはり一般的にはフィンランドって、そういうイメージなのかもしれませんね」とミホコさん。

また料理の絵の表現に感心したというミホコさん。シナモンロールをもった時の断面などもしっかり描かれていて、とにかく美味しそうだった、と。

ちなみに「シナモンロール」の回を書くため、作者の方が荻窪のフィンランドカフェkielotieへ取材に行かれたという話も。気になる方はぜひ手にとってみてください。

▶ ときめきごはんNo.30(少年画報社)

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大倉純一郎編訳『スオミの詩』

そしてまさかの偶然なのですが、今週そんなkielotieへ初めて伺うことができました。

2019年フィンランド大使館で開催された「FeelFinland」というイベントに、moiとKielotieの合同で出店したことがありました。kielotieの新川さんご夫妻にお会いするのは、その時以来です。

フィンランドの楽しいお話をたくさん聞かせていただいているうち、あっという間に3時間以上経っていて驚きました。長居してしまい大変申し訳なかったのですが、また話の続きをおお聞きしに行きたいと思っています。

最初の報告にあった四元さんのコラムを読んだときに、ミホコさんから『スオミの詩(うた)フィンランド現代詩選集』(花神社)という一冊を教えてもらいました。翻訳と編算はコラムにも登場されていた大倉純一郎さん。1972年に留学して以来、フィンランドに在住されています。

詩集では16名の時人たちの作品が紹介されています。まだ読み始めたばかりなのですが、エイノ・レイノ(Eino Leino)の詩が気になっています。詩のことばは、素朴でとてもイメージを喚起するものなので、フィンランドの情景やそこで暮らす人たちの心象のようなものもよくわかるような気がします。

ハ:フィンランド現代詩とありますが、それ以前の詩というのは?
ミ:それ以前ですと「カレワラ」ですね。
ハ:もっとエイノ・レイノの詩を読んでみたいと思いました
ミ・エイノ・レイノは、ほとんど翻訳されていないんです。エイノ・レイノの詩を歌った「ラヤトン」というグループの音楽がおすすめです。
ハ:音に特徴がある(「彼の時にはじつに歌曲のような美しい響きがあり〜」)と書いてあったので、CD探してみます!

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オンラインツアー「フィンレイソンを知る旅」

次の報告は、ユカさん。北欧旅行フィンツアー × アンドフィーカによるオンラインイベント「フィンレインンを知る旅」に参加しました。

2020年に200周年を迎えたフィンレイソンゆかりの地を巡るオンラインツアーで、第1はフォルッサ、第2弾はタンペレの紹介が現地とつないで行われました。フォルッサではオープンしたばかりのプリントテキスタイルデザインセンター「クオシケスクス(kuosikeskus)」の機子も見ることができたそうです。

ユ:フォルッサ、次回フィンランドへ行った時の「行きたいところ候補」になりました!
ミ:タンペレでは屋上見れましたか?
ユ:今回は見れなかったですが、屋上歩けるんですよね。夏限定でしたっけ?
ミ:夏限定です。命細をつけて、笑。
ハ:(高いところがダメなので無理そう・・・)

7月20日からは、阪急うめだ本店にて「フィンレイソン展」が開催されます。お近くの方はぜひ!

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手作りのシナモンロール

そしてユカさん、ご自宅でシナモンロールを焼きました。とっても美味しそうです!

ミ:シナモンロールを焼くとき、どのくらいの数つくるんですか?
ユ:10個くらいです。オープンの真ん中に大きいのが1つとその周りに小さいのを、笑。
ミ:え?どうして。
ユ:丸める前に四角く広げるじゃないですか、その時の生地の厚みとかで、そうなってしまうんです、笑。

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EUフィルムデイズより『アートスとアミン』

最後は岩間さんから、前回もご紹介した『アートスとアミン(モレンベークの神様たち)」というドキュメンタリー映画について。

EUフィルムデイズの一環としてオンラインで配信されているこの映画。ベルギーはブリュッセルの街、移民の多く暮らすエリアを舞台に、フィンランドから来たアートス君とモロッコから来たアミン君の日常を追ったドキュメンタリー。

とにかく子どもたちがかわいいと岩間さん。絵本で見たギリシャ神話のコスプレをしたり、野生児の女の子が出てきたり。それだけでなく宗教や習慣などそれぞれ異なるバックグラウンドを持ちながら、世界と向き合う子どもたちの様子が胸をうつ作品だそうです。

岩間さんおすすめの作品とのことなので、ご覧になれる方はぜひ!(自分もこれから観ます!)

▶ Aatos ja Amine(Gods of Molenbeek)|EU FILM DAYS

※視聴は先着400名、2022年7月31日までとなっていますので、どうぞお気をつけください。

追記)うっかり忘れていました。

ミホコさんの「ヘレン・シャルフベックの映画『魂のまなざし』が7月15日に公開になりましたね」という言葉を受け、配信の最後に「すでに映画を観たという方は?」「これから観ようと思っている方は?」と、アンケートを採ったのでした。

近いうちに観に行こうと思っています!


── きっと梅雨閉けしてなかったってことでしょうか。雨の止み間に自転車で走っている(彷徨っている)とひまわり畑を見つけました。夏がいました。これからが本番ですね。それでは今回はこの辺で、次回もお楽しみに。

text : harada

#68|Weird Summer – Velvet Crush

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