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#52|桜の診療所







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きょうの一枚 puisto|hiroba


Aakkoset. フィンランドのことば

Aakkoset

テーブルの上のフィンランド

テーブルの上のフィンランド

桜の季節がやってきました。突然寒くなったり風が強く吹いたりと変わりやすい天気ではありますが ──

Moi!フィンランドをもっと好きになる52回目のレポートをお届けします。メニューはこちら。

フィンランドのおもてなし
ボルシチのビーツ
餡子とフィンランド人
文学サロンのミア・カンキマキ
今週のお知らせ


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フィンランドのおもてなし

今回の報告はまず岩間さんから。東北工業大学北欧デザイン研究所主催によるイベント、森下圭子さんのお話「フィンランドで見つけた対話、好奇心、おもてなし〜自分の声を聴くための日常と、自分の声を届けるための日常」のアーカイブを視聴しました。

その中で岩間さんがいちぱん印象に残ったというのが、フィンランド流のおもてなしについて。おもてなしというと、ホストが一歩下がってゲストを立てるものと思いがちだけれど、フィンランドでは自分が率先して楽しむことで相手に気を遣わせず、「一緒に楽しみましょう」という空気をつくりだします。それもおもてなしなのだと目から鱗が落ちたと。

またフィンランドの家に初めて招待された時、まず家の中を全部見せて案内してくれることに驚いたという岩間さん。そうすることで、家の一員として認められたようでリラックスして過ごすことがでぎたそうです。きっと見えない壁が低くなるのではないかと。

ハ:家のなかを案内するというのは、どこの家庭でも一般的にされることなんですか?

ミ:はい、どこの家庭でもしますね。

イ:あとからトイレの場所を聞いたりしなくても済むしね。

ユ:オンライン教室で料理が焼き上がるまでの間、家を見せてくれたことがありました。

ミ:家族の思い出話とかも一緒にしてくれます。

ハ:それだと自分のことも話しやすくなりますね。

イ:そう。話しやすい空気をつくってくれる。

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ボルシチのビーツ

今週のゆかさんは、フィンランドからオンラインで教えてくれるマクヤマク料理教室で、ボルシチを作った話をしてくれました。ロシア料理店のメニューでよく見られるのでロシア料理かと思っていたら、実はウクライナの料理だということ。

材料は、真っ赤なビーツに、じゃがいも、人参、キャベツ、牛肉など。サワークリームをのせていただくそうです。調理中、キッチンが事件現場のようになってしまうというビーツ。今回の配信後、nuotio|takibi サークルのみなさんとのアフタートークで「石焼きビーツ」なるものの情報を得ました。

まるごと1時間ほど焼くとほっくりと美味しくなるそうです。ホイルに包むのでキッチンも汚れません。ぜひお試しを。

ハ:ビーツは普通のスーパーでも買えるんですか?

ユ:今回は、真空パックのものを使いました。

イ:ビーツは買ったことがない…… あ、酢漬けのピクルスみたいなものはあるか。

ハ:それはどうやって食べるんですか?

イ:ピクルスだから漬けもの的な。

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餡子とフィンランド人

職場の庭にあるちいさな桜の木の下で、お昼にお花見をしたというみほこさん。花見といえば「桜餅」ということで、フィンランドの方々と「あんこ」の話になったそうです。

リサーチの結果、あんこを食べられないフィンランド人が多いそう。その理由はチョコレートと勘違いするから。その色からチョコレートの味を想像するけれど、実際の味は全く違うのでトラウマになってしまうとか。

チョコレートではなくて、イースターの時に食べるマンミを思い出してくれたら大丈夫じゃないかと思うけれどと、みほこさん。そのマンミも大好きな人はほとんどいないということでした。ちなみにサルミアッキも若い人にはそれほど好まれていないようで、ジェネレーションギャップがあるそうです。

ミ:桜餅に塩漬けの葉が巻いてあるじゃないですか、サルミアッキと同様あの塩分で食べられるのかも。

ハ:あの葉っぱ、食べるとき取ります、
ユ:えっ、一緒に食べないと!

クリームなどの甘いものが得意でないというみほこさんに岩間さんから質問。

イ:フィンランドの甘いもので食べられるものはありますか?
ミ:焼き菓子は食べますね。あとはファッツェルのベリーのジャムが入っているパイ(Fazer Makeat piirakat)。丸い5cmくらいの柔らかいビスケット地にジャムが入っているお菓子で、温めても冷やしても美味しい。スーパーでも売っています。

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文学サロンのミア・カンキマキ

配信では割愛しましたが、今週フィンランドセンター主催のオンラインイベント「文学サロン」に参加しました。2回目となる今回朗読したのは、ミア・カンキマキの『清少納言を求めて、フィンランドから京都へ』(未延弘子駅/草思社)。この本については、clubhouseでも何度か話題にのぼっています。

イベントには著者であるミアさんも登場され、朗読の前にアンナ・マリア所長によるインタビューがありました。そこでは日本に来ることになった経緯など興味深い話を聞かせていただきました。

本の中の印象と違って、落ち着いた募囲気のミアさん。いろいろな質問に答えてくれました。次回の文学サロンは、4月18日月曜日の予定。どんな本が取り上げられるのが楽しみです。

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今週のお知らせ

現在、在フィンランド日本大使館とフィンランドカメラクラブ協会が共催による「日本フィンランド友好写真コンテスト」が開催中。入賞作品はフィンランド各地で展示される予定です。ご応募してみてはいかがでしょうか。締切は3月31日(木)です。

▶ 友情写真コンテスト|在フィンランド日本国大使館

神戸大丸にて、北欧屋台というイベントが開催中。フィンランド関連の出店や北欧絵画展もあります。会期は4月5日(火)まで。

▶ 神戸大丸|北欧屋台

立川市のGREEN SPRINGS街区内で、『青空の北欧市場 TACHIKAWA LOPPIS」が開催されます。北欧マルシェにワークショップ、トークショーやモルック体験など。4月8日(金)~10日(日)の三日間となります。

▶︎ TACHIKAWA LOPPIS


── 桜を見ていると癒されます。ですが近頃、自分の住む町では桜の木がだんだん減ってきました。いつまでこうして桜を楽しむことができるのでしょうか。木を植え育てることって未来を考えることにつながるなあと、桜を見上げつつ。それでは今回はこの辺で、次回もお楽しみに。

text : harada

#52|Cherry Blossom Clinic – The Move

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