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#17|弱気なおばけがやってきた







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きょうの一枚 puisto|hiroba


Aakkoset. フィンランドのことば

Aakkoset

テーブルの上のフィンランド

テーブルの上のフィンランド

先週、蝉の鳴き声が大きすぎたようなので、今週は部屋からの参加です。ところで蚊や虫やカラスに襲われないというのはこんなに快適なんですね。

Moi!フィンランド好きが日曜朝8時から今週のフィン活について報告しあう30分

今回は17回目。メニューはこちらです。

+ オンライン遠足 その2+その3
+ 立川北欧化計画
+ コンパートメント No.6
+ フィンランドフェア開催中


オンライン遠足 その2+その3

今週はまず自分の報告から。先週から読み始めた『トーベ・ヤンソン ─ 仕事、愛、ムーミン ─』が、ようやくムーミンの話題に入りました。ムーミンのアイデアがどこから来たかや書かれなかったエピソードなど、またムーミン執筆にあたって作家と画家とデザイナーの3役(またはそれ以上)もこなしていたことに改めて感心したり、とてもおもしろいのでおすすめです。

そして Moiのサークル nuotio|takibi で、二日連続で行った「オンライン遠足」。フィンランド在住の etsuro さんがご案内してくれました。1日目は Kallenaution kievari(カッレンアウティオン・キエヴァリ)というユヴァスキュラとタンペレの間にある村の元農家を利用した博物館から。

カフェや工芸品のお店、昔の農具や生活用具などの展示などがあり、村の人たちが集まる公民館のような場所。その日はちょうど村のお祭りが行われていたそうで、民族衣装を着た方々の姿を見ることができてとても楽しい遠足になりました。

▶︎ Kallenaution Kestikievari

2日目は、参加者のみなさんからのリクエストで行き先を決めるという、これまたぜいたくな企画。カフェ・レガッタから始まり、ヘルシンキじゅうをぐるっとドライブしながら、アアルト大学のあるオタニエミまで。etsuro さんによる楽しい+詳しい解説を聞きながらたくさんの風景をみることができました。

この場を借りてもう一度、ありがとうございましたと感謝を伝えたいです。参加者のみなさんにもとても喜んでもらえたのでよかったなあと思っています。

さらにもうひとつ、フィンランドセンター主催のオーランド島バーチャルツアーに参加しました。約6,500の島からなるオーランド諸島はフィンランドとスウェーデンの間にあります。自治領となっていて公用語はスウェーデン語。かつて芸術家たちのコロニーがあり、トーベ・ヤンソンもオーランドで絵を描きました。

夏に訪れたことがあるみほこさんによると、ヨットなどで来る人が多く、サイクリングにも最適で橋やフェリーなどを使って島巡りができたりするそうです。ほとんどがスウェーデン系の方々なので、フィンランド本土とはまた異なった文化の特徴が見られるとのこと。オーランドも登場するみほこさんの旅行記を読んでみると、とてものんびりした場所のようです。

▶︎ 夏休み2010: 北極星を真上に見上げて

また以前にも登場してくれた北欧料理研究家の chiemi さんがオーランドのパンケーキの話をしてくれました。オーランドのパンケーキはセモリナ粉を用いてオーブンで焼くそうです。ミルク粥のような粒々感がありプルーンのソースでいただきます。

ちょうど今年はオーランド諸島自治100周年ということで今後も企画が用意されているようなので楽しみにしています。

▶︎ オーランド – フィンランドの特別な場所 — VisitFinland.com


立川北欧化計画

今年に入ってから東京の立川では、いろいろな北欧イベントが開催されています。岩間さんも今週、Kukkameriのおふたりによる「Suomen kesä on kaunis! フィンランドの幸せな夏の暮らし」と「青空の北欧市場 Tachikawa Loppis」へ行ったそうです。

▶︎ kukkameriが贈るフィンランドの幸せな夏の暮らし

会場では荻窪のカフェ istut のおふたりや Juhla Tokyo(+ o-moro)の S さんをはじめ、お知り合いに会えたとのことですが、会場の気温が35℃もあったので出店者のみなさんがとても大変そうだったそうです。イベントのサブタイトルが spring side, summer side と続いているので、秋や冬にも期待できるのではないでしょうか。


コンパートメント No.6

そして、みほこさんは、今回のカンヌ国際映画祭でグランプリを受賞したユホ・クオスマネン監督の『Compartment No. 6』について(前回、岩間さんが紹介していた『オリ・マキの人生で最も幸せな日』を撮った監督)。フィンランド女性がモスクワ(当時のソ連)からウランバートル(モンゴル)まで列車の旅をする話だそうです。

映画の原作『Hytti nro 6』の著者 Rosa Liksom(ローサ・リクソム)は、みほこさん憧れの作家でこれを機会に日本に紹介されたらと書かれています。日本語訳が読んでみたいです、どうぞよろしくお願いします!笑

次にサーリネン展の話へ。建築家の展覧会なので絵画や美術を鑑賞するのとちょっと違うためか、滞在時間がとても短いお客さんがいたのが気になったそうです。まずロビーで流れている紹介VTRを観ておくのがおすすめ、と。これから行かれるという方はこちらの記事もどうぞ。

▶︎ サーリネンとフィンランドの美しい建築 展

観に行かれた方?という質問に5名の方が手を挙げてくれました。みほこさんも言っていたように、アクセリ・ガッレン=カッレラのデザインによるリュイユやサーリネンのデザインした様々な椅子のディテールなどじっくり観るとまたたのしいと思います。みほこさんの鑑賞記もぜひどうぞ。

▶︎【展覧会鑑賞記】 サーリネンとフィンランドの美しい建築展|北極星を真上に見上げて


フィンランドフェア開催中

最後は、ゆかさん。サクラカフェで開催しているフィンランドフェアを紹介してくれました。宿泊施設に併設されたカフェだそうで、今はフィンランドからの宿泊客に教えてもらったメニューを食べることができます。

ちなみにメニューは、マカロニラーティッコ、ロヒケイット、ピュッティパンヌ、ムスティッカピーラッカ。どれも家庭的な手作りの味で良かったそうです。

というわけで、ちょうどラプアン カンクリの note でピュッティパンヌのレシピが紹介されたばかりなので今週作ってみたいと思います! 宣言しないとしない派、笑。みなさんもぜひ!

▶︎ Recipe|7月のフィンランドレシピ 〈夏野菜のジャーマンポテト〉

また、フィンランド産オーガニックオーツ麦のオートミールについて。フィンランド好きとしては見逃せないパッケージだとゆかさん、岩間さん。

オーツ麦と聞くと勝手に頭の中で大紬(おおつむぎ)と変換されてしまうくらい未知の食べ物なので機会があれば挑戦してみたいです。


締めは恒例の質問コーナー。みほこさんからの質問で、兵庫県立美術館で開催中のアアルト展へ行かれた方?また行きたい方? それぞれ1名の方が手を挙げてくれました。全く質問を用意していなかったにもかかわらず、これをやらなければ終われない気がして、誰か質問を考えてくださいと無茶ぶりをしてしまいました。

弱気なおばけみたいにふわふわした今月の司会でしたが、いかがでしたでしょうか? 毎週朝早くからいろんな場所から聞いてもらえてうれしいです。ありがとうございます。それでは次回もお楽しみに。

text : harada

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