雨の音が聞こえます。
毎週、近所の森からお届けしてきたのですが、14回目の配信で初めて部屋からの参加となりました。しかも今月7月は月替わりの司会担当です。初司会にして、雨。これまでnoteを読んでくださった方にはおわかりかもしれませんがかなりの雨男です。もし雨乞いが必要な方がいらっしゃいましたら、お力になれるかもしれません。というわけで ──。
Moi!フィンランドをもっと好きになる14回目のレポートをお届けします。メニューはこちら。
ルバーブのタルト
ゆかさんはご友人の佐々木さんのお宅で、充実のフィンランド体験をなさったそうです。
ルバーブの収穫やタルト作り、白樺を摘んだヴィヒタでサウナを愉しまれたり、以前ご紹介してくださったフィンランド料理カーリパタも。
ゆかさんの Instagram に動画なども残っていますので、訪れてみてください。(そこは本当にフィンランドじゃなくて日本なのですか?!)
そして、佐々木さんが執筆されているこちらの Webサイトもぜひどうぞ。とても美味しそうな北欧のお菓子がたくさん登場しています。
金曜日には、Juoppolalli(ゆおっぽらっり)として clubhouse 配信をされていました。いろいろな方の声を聞いたことによって、また実際に会いたくなりましたと、ゆかさんはおっしゃっていました。
雨の音が聞こえます。
次はどの方のお話をうかがおうとか、司会の人は話を聞きながら考えているものなんだなあと悠長なことを考えているうちに一瞬の沈黙が、笑。そこでとりあえず自分の話を。
ユーラシア動物紀行

みほこさんに教えてもらった『ユーラシア動物紀行』(増田隆一/岩波新書)という本を読みました。フィンランドから日本までユーラシア大陸を旅しながら、動物の分布や進化の様子などを記したものです。
みほこさんは、本の中にも出てくるフィンランド国立自然史博物館にも行ってみるとよいかもとおすすめされていました。「建物の前のヘラジカの銅像をご覧になられた方も多いかもしれませんが」と。
ふと思い出して写真を探してみると、いました、大雪の中のヘラジカが、笑。
ここで岩間さんから「フィンランドのヤマネコみたいな、耳の毛がぴょんっと立ってるやつ」が気になるとひと言。誰かご存知な方いらっしゃいますか?
北欧フォークミュージックにお詳しい josan さんが「リンクス」では? と教えてくださいました。ありがとうございます! また配信後フィンランド在住の etsuro さんからもリンクスについて教えていただきました。
フィンランド語では、ilves。アイスホッケーチームやリーヒマキガラスのシンボルになっているそうです。
雨の音が聞こえます。
ゆかさんから「ハラダさん、司会」とひと声。リンクスの画像に夢中で忘れていました、すみません、笑。
世界からコーヒーがなくなる前に
今週のみほこさんは『世界からコーヒーがなくなる前に』の翻訳を担当されたセルボ貴子さんをお迎えして、clubhouse配信をされました。
20年ほど前からフィンランドにお住まいの貴子さんは、通訳やコーディネーターとしても活躍されています。
貴子さんがこの本に出逢われたのは2018年の春。毎年(?)4月に開催されているヘルシンキ・コーヒー・フェスティバルのインタビュー記事を新聞で読まれたそうです。最初にこの本の翻訳が決まったのが日本だったそうで、著者のおふたりはとても喜んでいらっしゃったとのこと。
翻訳の現場のお話などを実際に聞くのは初めてだったのでとても興味深かったです。
フィンランドの選挙事情
また今日は都議会選挙当日ということもあり、フィンランドの選挙事情をお話ししてくださいました。
フィンランドの地方議会選挙では、フィンランドに2年以上住んでいる外国籍の方にも選挙権が与えられています。地方議会選挙は地元に根ざすものであるという考えが元になっているそうです。
また不在者投票の方法として、投票用紙とIDほか身分証明書があれば、海外でも大使館で投票ができるそうです。用紙には候補者名ではなく、それぞれの候補者に割り振られた番号を記入するとのことです。
文字を書き間違えて無効票になったりするのを防ぐためにも良い方法なのではないかと思いました。投票は自分のためじゃなく投票権のない方たちも含めたすべての人のためにするものだと思います。どうぞ投票へ。
雨の音が聞こえ・・・・
るその一瞬の隙を狙って、それでは岩間さんは?とカットインしました。スムーズな司会とは対極にあります。まるでわがままな王様です、笑。
暮らしの中のコーヒー
岩間さんは、立川にあるシニア向けの住宅施設で行われた北欧イベントでお話会をされた話から。
そのイベントでは「暮らしの中のコーヒー」と題して、フィンランド人から学ぶコーヒー時間の楽しみ方など、スライドを使ってレクチャーされました。
今後、カンテレの演奏会やコーヒーサーブなどが控えています。フィンランド好きのスタッフの方が担当されている、とても素敵なイベントです。
サーリネン展
そして現在、汐留美術館で開催されているサーリネン展について。
エリエル・サーリネンは建築だけでなく、家具やテキスタイルのデザインなども手がけています。単独での展覧会はとても貴重な機会ではないかとおっしゃっていました。
ゲセリウス・リンドグレン・サーリネンによるヴィトレスク(Hvitträsk:事務所アトリエ兼住居)へ行ってみたいと思うけれど、交通手段がよくわからないと岩間さん。
以前はツアーでよく行かれていましたが最近ガイドブックに載ることが少なくなってきたと、みほこさんから情報がありました。ヘルシンキから自動車で1時間くらいの距離ですが、バスで行くとすこし歩かなければならず不便なのだそうです。
ヴィトレスクは現在では博物館として一般公開されています。いつか行ってみたい場所です。以前書いた記事もよろしければどうぞ。サーリネン展の予習にもなる、ようなならないような、笑。
北極地点通過証
ここでゆかさんから、みほこさんの新しいアイコンはなんの写真でしょうか?という質問がありました。
よくお気づきになりましたね、とみほこさん。ゆかさんのフィンランドへのアンテナ感度の高さに驚きです。
北極地点通過証といって、かつてロシアの上空を飛行機が飛べなかった時代に発行されたものだそうです。現在の直行便では9時間半くらいのところ、当時は11時間くらいかかったとのこと。
どなたかTシャツとかトートバッグにしてくれないでしょうか?
そして最後に、みほこさんが毎週されていたアンケートコーナーです。是非とも真似してみたかったので。そのくせ全く質問を用意しておらず、口から出てきたのが、
「サーリネン展に行きたい人、手を挙げて!」
まるで小学生の質問です。それでも11名の方がボタンを押してくれました。ありがとうございます!
──はたして1ヶ月後、司会は上手くなっているでしょうか? 上手くならなくてもいいです、とみほこさんにおっしゃっていただいたので心強いです、笑。
それでは今回はこの辺で、次回もお楽しみに。
配信:2021年7月4日
text: harada