Moi!フィンランド好きが日曜朝8時から今週のフィン活について報告しあう30分
Iさん、Yさん、Mさんとお届けしているclubhouse配信も11回目になりました。これまでどうして伏せ字にしていたかというと、最初の記事の時点で何も相談せずに書きはじめたからなのでした。
今回はちょうど「あらためて自己紹介」というテーマだったので、ここからはわかりやすくお名前でいきたいと思います。
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まず最初はIさん。みなさんご存知の岩間さんです。2002年から東京・荻窪で「moi」というカフェをされていました。映画『かもめ食堂』の公開が2006年ですから、北欧をコンセプトとしたカフェとしては草分け的な存在です。その後、吉祥寺へ移転し、2019年の終わりまで営業されていました。
日本中のフィンランド好きをつなぐハブのような存在になるべく「Moi」を立ち上げ、フィンランド情報ポータルサイト『moicafe.com』をオープン。そして社会貢献活動として『喫茶ひとりじかん』を主催しています。
ところでカフェモイの正式名称は「moi」でした。そこには「カフェ」でなくても良いという岩間さんの想いがあったそうです。「moi」に来てくれるひとにとってのそれぞれの場所。きっと疲れを癒したり、ぼんやり物思いにふける場所だったり、本を読んだり、手紙を書く場所だったり、誰かに会いにくる場所だったり。その想いは現在の「Moi」にも受け継がれていると思います。
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次は、自分。Moiのハラダです。この「Moiの」というのがとてもくすぐったいです。岩間さんがおっしゃられていたように、Yさん、Iさん、そして自分もカフェ「moi」のお客として、お会いしたのが最初だったからです。
さまざまな巡り合わせで、Moiの一員となりました。どうぞよろしくお願いします。というわけで配信中に『nuotio|takibi』サークルの紹介を任されていたのですが、これがなかなか。岩間さんに捕捉してもらいました、笑。
『nuotio|takibi』は、フィンランド好きのためのサークルです。毎月「深堀りフィンランド」として、フィンランドのエキスパートの方をゲストにお迎えしてお話をうかがったり、本や映画の鑑賞会をしたりしながら、フィンランド好きのみなさんとの交流の場として活動しています。
今月お迎えするのは、フィンランド在住の「えつろ」さんことグラフィックデザイナーの遠藤悦郎さん。サークルのみなさんから行ってみたい場所などのリクエストを募り、フィンランドからライブ中継していただきます。
初回の中継は、6月17日木曜日 20:30〜22:00 を予定しています。わいわい一緒にフィンランドを遠足しましょう。ご参加お待ちしています!
▶︎ nuotio|takibi〜フィンランドをもっと好きになる
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そして、Yさんこと、ゆかさんは『Juoppolalli』という二人組ユニットでフィンランドファンの集うイベントとしてこれまでにザリガニパーティやピックヨウル(クリスマスイベント)などを企画されてきました。今回の配信では、相方のマイキさんにも登場していただきました。
この『Juoppolalli|ゆおっぽらっり』、フィンランド語でどんな意味かというと「juoppo」が「酔っぱらい」、「-lalli」というのが俗語で「野郎」の意だそうです。
命名するにあたってフィンランドの方数名に聞いたところ、50代の方にはそれはいいと大絶賛、30代女性には子どもの頃は使っちゃダメと言われていたけれど今ではカワイイ、20代男性にはいいんじゃない、という反応だったそうです。
1回目のザリガニパーティでは、中国産のIKEAのザリガニ(旅するザリガニ)を提供されたそうです。2回目の時には北海道産のザリガニになったそうですが、相談した岩間さんから石神井公園で釣ったらいいと言われたそうです(ちなみにこの石神井公園、近所だったので子どもの頃、さきイカで何度もザリガニを釣りました!)
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時間が少なくなってきたので、Mさん=みほこさんのご紹介は次回の配信となりました。気になりますね、ぜひ次回もご参加ください〜。
ここから駆け足で今週のフィン活をご紹介します。
まず、ゆかさん。ルームが開いてから少し遅れていらっしゃいました。その理由は、前日の深夜に放映されていたサッカーの「ユーロ2020|欧州選手権」のフィンランド vs デンマーク戦をご覧になっていたからだそうです。デンマークの選手にアクシデントがあり、試合が途中で止まったそうなのですが、再開されフィンランドが勝利をおさめました。
結果をご存知でなかったゆかさんがフィンランドの勝利をとても驚いていました。確かにデンマークのシュート数が22本(ボール支配率も70%)に対して、フィンランドのシュートは1本だけでした(またまた、ちなみに小中高とサッカー部でした)。
また昨日は、kukkameriのおふたりが主催するイベントのフライヤーを持って、ユフラトーキョーへ行かれたそうです。カレリアン・ピーラッカ美味しそうです。
と、偶然ですが、自分も昨日ユフラトーキョーで、シナモンロールをテイクアウトしていたのでした! ニアミスです。実はまだ、ゆかさんにきちんとご挨拶したことがないのでいずれどこかで、笑。

突然ですが、日本全国シナモンロールの旅(え?シリーズ化)。第一弾はユフラトーキョーのシナモンロールです。しっとりもちっとした生地に、カリッとした砂糖のアクセントが絶妙です。ロール具合は緩めで、口の中に優しいシナモンの風味が広がります。
そしてさらに偶然が。今週は、東京・立川で開催されているそのイベント&ポップアップショップ『フィンランドの幸せな夏の暮らし』へ行ってきたのでした。フィンランドにまつわるいろんなブランドが出店されているので、実際に手にとって眺めたりする良い機会だと思います。書籍コーナーにあったkukkameriの内山さんによるトーベ・ヤンソンの島での滞在記が気になりました。もちろん『カレワラ物語』もありましたよ。

週末の土曜日にはいくつかトークショーも予定されているので、お近くの方はぜひ参加されてみてはいかがでしょうか。ポップアップショップは7月31日までの予定です。くわしくはこちらの記事をどうぞ!
▶︎ kukkameriが贈るフィンランドの幸せな夏の暮らし
今週の岩間さんは、トーベ・ヤンソンの短篇集『メッセージ』の続きと、お店の元スタッフの方が打楽器奏者として参加されているオーケストラの演奏会へ行かれたそうです。
演奏されたシベリウスの交響曲は、ティンパニの演奏が見せ場(聴かせ場)となっていたそうで、子どもの学芸会を観る親の気持ちのようにどきどきしながら鑑賞されたそうです。
そしてみほこさんは、東京文化会館で人生初のオペラを体験されたそうです。フィンランドを代表する作曲家カイヤ・サーリアホの『Only the Sound Remains』という作品で、能の「経正」と「羽衣」を題材としているオペラとのこと。
自然の音を楽器で表現した現代音楽で、カンテレ(フィンランドの民族楽器)奏者の方は、5台のカンテレを移動しながら演奏されていたそうです。フィンランドと能、室内楽編成と、いったいどんな音楽や歌が聴こえていたのでしょう?
その答えは、みほこさんの鑑賞記をご覧ください!
▶︎ 初オペラ×初現代音楽 『Only the Sound Remains-余韻-』 鑑賞記: 北極星を真上に見上げて
参加いただいているみなさんがフィンランドを中心にいろいろな活動をされていて、こうして日本中(世界中!)から日曜の朝に集い、雑談しているというのも不思議なことだなあと思います。フィンランドを太陽とすると惑星のようにその周りをくるくる回っているようなイメージでしょうか。
以上、11回目のレポートをお届けしました。次回もどうぞお楽しみに。
ところで、記事のタイトルについてお気づきになった方はいらっしゃったでしょうか? 全くフィンランドと関係ありませんが(と思ったらトーベ・ヤンソンの短篇集の序文にその名前が出ていたので確かめてみてください)、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのファーストアルバムの曲名からの命名だったのでした。
01. 日曜日の朝には(Sunday Morning)
02. 誰かが待っている(I’m Waiting For The Man)
03. 運命の人とか(Femme Fatale)
04. 幸運の女神が(Venus In Furs)
05. 走る 走る 走る(Run Run Run)
06. これからのパーティーのために(All Tomorrow’s Parties)
07. ヒロインたちの(Heroin)
08. 再び向かった先は(There She Goes Again)
09. 鏡の中のふたり(I’ll Be Your Mirror)
10. 天使の歌を(The Black Angel’s Death Song)
11. 北欧の太陽(European Sun)
次回からはどうしましょう ……。
text : harada